私は毎日スポーツジムに通っています。
スポーツジムは、元気なシニアがたくさんいらっしゃいます。
70代は当たり前。
80代の会員さんも元気にプログラムをこなし、私より長時間筋トレをして健康を維持していらっしゃいます。
今、70代は現役で仕事していらっしゃる方も多く、高齢者という印象ではありません。
しかし、世の中の後期高齢者といわれる75歳以上の方になると、要介護率がぐんと上がり、30%を超えてきます。
ジムで元気な方々を見ていると、また別世界のような気がしますが、自分の親なら75歳あたりから介護を意識した方がいいかもしれません。
親が75歳だとしたら、子ども世代は40代半ばから後半あたりでしょうか。
自分の家庭のことでいっぱいいっぱいの時期ですね。
教育費にお金がかかり、仕事と教育と家の中のことと毎日多忙で、親のことを考えるどころではありません。
よく「介護は突然に」といいますが、介護につながる変化が徐々に出ている場合があります。
「隠れ認知」があるとしたら、なかなか気がつけない時期でもあります。
私たち夫婦が大失敗したのは、北海道の義父の借金問題です。
義父は、若い(といってもアラ還)女性に騙されて、何千万円もの大金を騙し取られてしまったのです。
発覚したのは、義父が81歳の時。
お金を貸し始めたのはその数年前ですから、70代後半です。
女の色香に惑わされたのかもしれませんが、判断力が鈍っていたのかもしれません。
そう、「隠れ認知」です。
私たち夫婦が、もっと義父の生活に関心をもっていれば、こんなことにはならなかったでしょう。
最低でも、義父の預貯金の額や管理の仕方をオープンにしてもらうべきだったと後悔しています。
お金のことは、親には聞きにくいことではありますが、健康状態や日常生活の困りごと、将来の介護の希望などを聞き、その上で月々の家計状況や資産、老後に充てられる費用など、お金のことも話し合っておくべきだと思います。
義父からお金を騙し取った峰不二子(仮名)も、もう60代半ばにさしかかっているはず。
自己破産をしたらしいけど、彼女は今どんな暮らしをしているのだろうか。
ま、いいか。
峰不二子(仮名)のことを教訓にして、私たちがバカな行動を起こさないように、真面目に誠実に生きていこう。
義父が今落ち着いた施設生活を送っていること、私たち夫婦が一生懸命に生きていること、子どもたち家族が幸せに暮らしていること。それが大事。