暮らしと勉強、猫と一緒に~Bettyのブログ

実家の母を介護するために北海道から引っ越してきました。その介護も終わり、片づけと大学通信教育部の勉強と猫と。そんな雑記ブログです。当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

ディに行きたがらないシニア達

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 小さな暮らしへ
にほんブログ村

先日西園フミコさんのエッセイ漫画『ゴミ屋敷住人の祖父母を介護した話』をブログ記事にさせていただきました。

 

www.betty0918.biz

 

西園さんとそのお母様が、祖父母(お母様にとっては義父母)の家を片づけ、介護を担うのです。

 

御祖父母をディサービスに通わせようと画策しますが、御祖父母様はそれを断固拒否し、最後は無理やり連れていきます。

その格闘に四苦八苦していた西園さんとお母様ですが、実はお母様自身も「将来はディに通ったり、施設に入所するのは嫌だ。」と言います。

 

決して「陽キャ」ではないお母様曰く⤵

「外出も入浴も億劫。しかも知らないお年寄りと一緒に体操したり工作したり…。そういうのが楽しい人はいいけど、自分も将来は(ディや施設には)行きたくない。」

 

そんなお母様も、御祖父母様(とくに御祖母様)のシモの世話を経験し、気持ちが変わります。

私がシモの始末を自分でできなくなったら、施設に入れていいからね。」と。

この台詞、ちょっと泣けたな。

 

 

私は「施設のスタッフさんはプロだから、シモの始末は大丈夫でしょう!」…という考えではありません。

私自身、母のシモの世話をして、同性で実の母親だったこともあり、シモの世話そのものはそれほど大変ではありませんでした。

でも、母のトイレの介助は、「汚れ」よりその「重労働」に辟易しました。

車椅子からトイレの便座への移動が大変だったのです。

きちんと研修を経て資格をもっていらっしゃるプロの方であれば、その力の入れ加減を考慮できるのでしょうけど。

それでも身体を痛めるスタッフさんが多いと聞きます。

 

私は、介護スタッフさんだから、シモの世話をお願いしても大丈夫!という気持ちは、まったくありませんが、身体が思うように動けなくなったら、自分を施設に入れてほしいと、認知が始まる前に、60代の今のうちに、子どもたちにきちんと伝えてあります。

 

施設入所、それ以前のディサービス、これは私はきっとそれほど嫌ではない(笑)

体操や手芸、工作などの娯楽好きだし。

初対面であろうと、おなじみさんであろうと、おしゃべりコミュニケーション大好きだし。

自宅の小さなお風呂は嫌い、できれば大浴場に入りたいし。温泉の施設もあるってよ。

 

スポーツジムに通えなくなったら、私は喜んでディサービスに行くよ!

 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 小さな暮らしへ
にほんブログ村

 

私が以前読んだ松浦晋也氏の著書『母さん、ごめん。2』に共感を覚える一文、何度も紹介させていただいていますが。

現在65歳以上で、年金受給者に達した政治家の方全員に「あなたは、近い将来、排便後の自分のお尻を拭くかもしれない介護スタッフに、一体いくらの給料を払うべきと考えますか」と質問をしてみたい。

松浦晋也著『母さん、ごめん。2 50代独身男の介護奮闘記 グループホーム編』より引用

 

松浦晋也さんのお母様は昨年末に亡くなったと「X」で報告されていました。

 

介護を担う業界の方々へ、今も私は感謝の気持ちでいっぱいです。

どうか十分な報酬がいきわたりますように。