ドラマ冒頭から「庭に珍しき鳥が参っております」と帝に三条西実澄が言います。
はい?
鳥?
何の話ですか?
と思ったら、鳥とは明智光秀のことでした。
今回は「鳥」がテーマのようです。
「虫」だの「鳥」だの、何かと比喩擬人法を使っています。
最後に次回のネタバレありますからご注意ください。
目次
『麒麟がくる』第36回「訣別」あらすじ
初めて帝と言葉を交わした明智光秀。将軍と信長との関係にもやもやする家臣たち。そして光秀も将軍につくか信長につくか決断を迫られる時がきた。光秀は「信長から離れろ!」という将軍の言葉に従うことができず、号泣しながらその場を立ち去るのであった。
佐久間信盛
言いたい放題の木下藤吉郎に対して「猿めが!」とけっこう男臭く荒々しい態度を見せる柴田勝家。
安藤政信さんの美しすぎるルックスが邪魔をするかと思いきや、だんだんと柴田勝家に見えてくるから不思議です。
そして、金子ノブアキさんは今までどちらかといえばアウトロー的な役どころがお似合いだったかと思うのですが、今回の佐久間信盛はちょっと抑え気味の性格に演じてらっしゃいます。
佐久間信盛の父は、織田信秀に仕え、その後信長に仕えていました。その縁で信盛も信長に仕えているのでしょう。
今回は、遠慮がちに光秀に「此度の戦も、明智殿の思うところを殿(信長)に直言していただきたい。」と言っていましたが、実は佐久間信盛は言う時は言うタイプです。
延暦寺の焼き討ちに際しては「前代未聞の戦にて御座候」と信長を諫める言葉を残しています。
『麒麟がくる』では、顔のアップだけで終わる回が多かったのに、今回はインパクトある出番で嬉しかったな~。
参考文献
剣術の稽古をする義昭
将軍足利義昭の兄義輝は、フロイスが「将軍は自ら刀を抜き 戦い 勝利を目前に攻め入る三好勢に対し勇猛さをみせつけた」と『日本史』書き記すほどの剣の使い手でした。
なので、義昭は「自分も兄のように」と思ってか、剣術を習います。
義昭は「もう音をあげるのか。張り合いのない奴じゃ!」と剣の心得があるであろう小姓を相手に、勝ち誇ったように言い放ちます。
コイツ、バカナノ?
あ、失礼。
小姓が、武術をろくに習ってこなかった義昭相手に、本気で戦ってるわけないじゃん!
義昭は世間を知らなさすぎます。
優しさが武器であった義昭でしたのに、最近はそれすら怪しくなってきて迷走中です。
三淵藤英が止めるのもきかず、義昭は光秀を相手に打ち合いを始めますが、コテンパにやられます。
光秀は「公方様、ここまでにいたしましょう。」と言いますが、義昭はまだまだ何度も打ち込んできます。
藤英が「もう今日はここまででよいではありませんか。」と促し、息荒く義昭は諦めました。
将軍相手にも手加減しない光秀。
己の非力を認めない義昭。
今までの義昭の発言が光秀の脳内で走馬灯のようにめぐることによって、ふたりの溝が深くなっていくことがわかります。
信長が将軍に贈った鳥
信長は「夢をみた」と光秀に語ります。
このドラマ、虫やら鳥やら多いけど、夢も多いな(笑)
武田信玄に捕らえられ、将軍義昭に差し出され「耳と鼻をそぎ落とし、五条の橋に身を晒せ」と言われた夢。
夢が正夢になったら困るので、信長はご機嫌をとるために義昭にカゴに入った鳥を贈ると言います。
鳥?
あ、白鳥だ!