認知症の高齢者が「ごはんをまだ食べてない。」と言い出すのはよくあることですね。
ウチの母もよく言います。
先日の夜、私が部屋で寛いでいたら、母がやってきて「ねぇ、私の夕飯は?」と言い出しました。
母は穏やかに言いますが、私は「もう食べたわよ!何言ってるの!」とキツく返します。
「え?そう?」と引き下がり、自分の部屋へ戻る母ですが。
マニュアル本では「認知症の人に寄り添って、優しく対応しましょう。」などと書かれています。
優しく対応することもありますが、24時間ずっと一緒にいて振り回されている介護者にしたらきれいごとばかりは言ってられません。
私はキツい言葉で返すこともしばしばです。
その様子を見ていた長女が言いました。
ねぇ、おばあちゃんは、もともと過食しているわけじゃないし、食べる量も少ないんだから、おやつでもバナナでもちょっとあげればいいんじゃないの?お腹いっぱいだったら、残すでしょう。何も怒らなくなって…
確かに。
母の朝食も昼食も夕食も、量が少ないので、カロリーは足りないくらいです。
本人が食べられるのであれば、すでに食事が済んだ後であっても、もう1度用意してもいいのです。
母の年齢では、たくさん食べることはできないので、お腹を壊すことも太る心配もないのです。
時間に関係なく、ちょっと小腹が満足するようなおやつをあげればいいのではないか?
カロリーも塩分も気にするほどには、母は食事量が多くない。
なるほど。
自分の対応について、考えさせられた長女の一言でした。
他の人に助言されると、私は「そんなこと言われたって、誰が用意するのよ!面倒なのよ!」と反論するでしょう。
でも、介護に協力的な長女に言われると納得します。
いつも母に「おばあちゃん、食べたい物ない?私はお給料たくさんもらってるから、何でも買ってくるよ。」と言ってくれる長女に感謝です。
長女の一言がきっかけで、高齢者の「ごはん食べてない」の対処法について記してあるサイトを調べました。
いくつかある記事の中で、川崎幸クリニック院長の杉山孝博先生のお話が的を得ていました。
杉山孝博先生の著書を偶然持っていました。
私が、母の介護をするために北海道から引っ越してくる時に、友人からお餞別にもらった本です。
本は読んでいましたが、著者については気に留めていませんでした。
今更ですが、友人に感謝します。