札幌市動物園条例は、6月6日午後開かれた市議会の本会議で全会一致で可決・成立しました。
いわゆる「動物の福祉」を掲げた条例は全国でも初めてです。
条例では、札幌市の円山動物園で誤った飼育方法により動物が死ぬ事故が相次いだことへの反省などを踏まえ、動物が、苦痛や不安を感じず本来の行動がとれるようにするいわゆる「動物の福祉」を確保し、生物多様性の保全に貢献するなどとしています。
動物の尊厳を尊重するために。
- ヒツジやモルモットなどと触れ合う施設を除いて餌やりなどで動物に利用者が直接、接することをしてはならない。
- 動物に、人を模したような恰好や行動をさせることはしてはならない。
「猿まわしもだめ?」
イルカショーのような、その動物の特性を生かしたショーは大丈夫ということですね。
また、専門的な知識や経験を持つ職員の確保や、動物の病気の予防や治療を適切に行える医療体制の整備なども盛り込まれています。
動物園は、これまで、市民の憩いの場として娯楽的な機能を求められる傾向がありました。
実際、円山動物園でも開園当初は動物に芸をさせたり、洋服を着せたりしていた時期がありました。
しかし、今、さまざまな生態系が存在する「生物の多様性」を守ろうという動きが国際的に広がる中で、動物が、苦痛や不安を感じず本来の行動がとれるようにする「動物の福祉」の観点が重要視されるようになっています。
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私は、それほど動物好きの子供ではありませんでした。
動物を好きになったのは、ハナさんが家に来てからです。
「アタチ?」
そんな私であっても、小さな頃から、動物が芸をする見世物は好きではありませんでした。
なぜか悲しくなってしまうのです。