明日から7月です。
寒がりの母は今まで七分袖のブラウスでディに行っていましたが、いよいよ半袖にしようかなと衣替えをします。
母の普段着(下着もパジャマも)はすべて、ハンガーラック(甥っ子のおさがり)に吊るしてあります。
これですべてです。
ショートスティの時は4着ほど服が必要ですから、これより少ないと足りなくなります。
パジャマは母がいつ汚してもいいようにシーズンごとに5~6着あります。
季節の服は押入れにしまってあります。
私の服はこの10倍くらいあるかも(^^;
ずいぶんと減らしたつもりですが、まだまだあります。
長女に「その毛玉だらけの服、なんとかしないと。」と言われることがあり、そう言われると捨てる決心がつきます。
ミニマリストの方のブログを拝見すると「この夏の服は5着だけ」なんて記載されていて、その潔さが心地いいです。
なのに、自分にはその思い切りの良さが皆無…
日本人はかって皆ミニマリストだったのに。
産業が発達する以前、日本にやってきた外国人は驚きました。
持っている着物は2,3着程度とわずか。しかしその着物はこざっぱりとしていつも清潔。
日本人もかっては服だって、それほど持っていなかったのです。
身軽で、健脚でどこまでも歩いていく。
家は簡素で永住するものではなく、すぐに建て替えがきく。
かっての日本人はミニマリストだったのです。
日本文化はミニマリズムの文化です。
たとえば茶室。
茶室の中に余計なモノは何もありません。
茶室は躙り口と呼ばれる、小さな入り口から入ります。
茶室には武士であっても、刀は持ち込めません。
茶室の中では、身分も、金持ちも貧乏人も、偉いも偉くないも関係ない。
ただ人と人とが向き合い、お茶をゆっくりと味わいます。
参考文献⤵
欧米化となり、高度成長期時代となり、バブル期となり。
いつのまにか日本にはモノが溢れかえるようになりました。
「使い捨て時代」なんて呼ばれた時代もありましたっけ。
夏服が並んだ母のハンガーラック。
この暑い夏をどうか母が今年も乗り気って、元気に97歳を迎えられますように。
今日はほんの少しですが、鰻とごはんを食べてくれましたよ。