母と暮らすまで、私はあまりテレビを見ていませんでした📺
仕事をしていたので、暇がなかったというのもあります。
テレビをつけっ放しにしておく習慣がなかったのです。
母はいつもテレビをつけっ放しにしていました。
ずっとNHKです。
そんな母と6年暮らしているうちに、私もNHKを見る習慣がつきました(笑)
一時期、おまごちゃんがEテレの子供番組を見ることが多かったので、Eテレをずっと見ていた時期もあります。
そのおかげで知った番組がたくさんあります。
月曜日夜のEテレ『グレーテルのかまど』もそのひとつです。
私は月曜日午前の再放送で視聴することが多いです。
目次
トルコの伝統菓子バクラヴァ
5月27日㈪の『グレーテルのかまど』は「トプカプ宮殿のバクラヴァ」についてでした。
何十層も重ねられた薄い生地と刻んだナッツに、甘いシロップがからんだバクラヴァ。
薄さを極めたユフカと呼ばれるその生地は、トルコの細密画に通じる繊細さ。
バクラヴァは、トルコでは、結婚式、赤ちゃんが生まれた時など大事なお祝い行事には欠かせないお菓子ですが、ルーツは500年以上前にトプカプ宮殿で王様たちが食していた高級な伝統菓子です。
断食のバクラヴァ行列
ヨーロッパとアジア、東西文化の十字路として知られるトルコのイスタンプール。
トプカプ宮殿の台所には数百人もの人が働いていました。
そんな人たちが王のためにバクラヴァを作っていたのですね。
そんな高級菓子バクラヴァですが、イスラム暦の第9月のラマザン(アラビア語ではラマダン)明けには庶民もバクラヴァを食べたのです。
ラマザンでは、1か月間、日の出から日没までいっさいの飲食を行いません。
信仰心を高める修行のひとつです。
断食が始まって15日目に首都内にないる君主直属の軍隊にバクラヴァが
トプカプ宮殿で作られた数万人の分のバクラヴァは、街を守る兵士の元へと運ばれます。
それはバクラヴァ行列と呼ばれ、数百年続いた伝統行事です。
バクラヴァを手作り
オスマン帝国の栄華の象徴ともいえるバクラヴァは今ではすっかり国民のソウルフードです。
トルコでは、バクラヴァを家族総出で手作りします。
バクラヴァの美味しさのポイントは甘いシロップ以上に重要なのが生地。
ユフカ(洋菓子ではパータフィロ)と呼ばれる薄い生地を何層も重ねたバクラヴァを手作りするのは、かなり高度です。
普通のパイ生地よりはるかに薄いのです。
私も実演会でトルコ人の職人さんが作るのを見たことがありますが、その薄さにびっくりしました。
向こうが透けて見えるくらいの薄さです。
番組ではナビゲーターの瀬戸康史さんが上手に作っていらっしゃいましたよ。
薄い生地に、トルコの名産であるピスタチオをたっぷりと挟み、オーブンで焼き上げ、最後にたっぷりシロップをかけてできあがりです。
NHKの公式HPで、バクラヴァ作りのレシピが掲載されていますが、私には作る技量がない。
最近は日本のデパートでもバクラヴァが買えますから、買って食べますね。
『グレーテルのかまど』の「トプカプ宮殿のバクラヴァ」、再放送はNHK総合で、5月27日㈪午前11:05~午前11:30、Eテレで5月29日㈬午後3:10~午後3:35です。