消費税率の10%への引き上げに伴い、プレミアム付商品券の販売が実施されます。
家計の負担緩和や地域の消費下支えのため・・・と内閣府は主張していますが、本当のところはどうなんでしょうか。
詳細はその地方自治体によって異なりますが、だいたいは次のような感じになります。
目次
2015年の商品券販売と異なる点
前回、消費税が5%から8%になった時もやはりプレミアム付商品券の販売がありました。
でも2015年の販売は、特定の対象者ではなく、誰でも購入できたので、商品券はあっという間に売り切れました。
今回は、全国の市町村が対象となる人のみに、申請書が郵送され、その申請書で申し込みをした人のみに購入引換券が送付され、その引換券を持って特定の販売所で商品券の購入ができます。
商品券の販売期間は10月~2月、有効期限は10月~3月。前回同様、使用店舗は限られています。
商品券購入の対象者
商品券を購入できる人は
①平成31年1月1日時点でその市町村に住民登録があり、令和元年度住民税非課税者で、購入引換券の交付申請をした人。
②平成28年4月2日~令和元年9月30日生まれの子がいる世帯の世帯主。
子育て世代の②の要件の方は事前の申請手続きは不要です。
また、①と②の要件それぞれに該当する場合は、両方の立場で商品券を購入することができます。
商品券の概要
1冊あたり5000円分(500円×10枚)を4000円で購入することができ、1枚の購入引換券につき、最大5冊を分割して購入することができます。
5000円の商品券を4000円で5冊購入すると、20000円の支払いで25000円分の商品券を購入することができるわけで、5000円お得というわけです。
商品券の有効期限は半年。
発行した地方自治体内の特定のお店で使うことができます。
問題点
消費税の税率引き上げということで、低所得者と子育て世代への支援ということで、このプレミアム付商品券の販売が実施されるわけですが、私が素朴に感じた問題点をいくつかあげてみます。
子育て世代って・・・
今回対象の子育て世代は0~3歳半のお子様を育ててらっしゃる家庭です。
でも子育てって、少なくとも18歳まではお金かかるでしょ?
というか、18歳から大学進学ということを考えると、子育てで最もお金がかかる時期というのは18歳からです。
対象が0~3歳半というのは、非現実的な気がします。
低所得者って・・・
商品券をまず購入して、それから商品券を使って商品を購入します。
いわば、先払いです。
政府が支援したい低所得者は、先払いが可能でしょうか?
25000円の商品券を手に入れるために、まず20000円を支払わなければならないのです。(10月~2月までの販売期間中、分割購入は可能ですが)
プレミアムの金額が少なくありませんか?
住民税非課税者の購入希望者は、まず申請書を提出、それから引換券が届き、それから商品券を購入しなければなりません。
けっこう手続きが面倒です。
なのに、プレミアムの額が最大で5000円って、少なくないですか?
「5000円くらいのことで、手続き面倒だな。」って思う人もいるかも。
お釣り出ないってよ
最近のデパートなどの商品券は、お釣りが出る場合が多いのですが、今回のプレミアム付商品券はお釣りが出ません。
小さなお子さまのちょっとしたお菓子などを買いたくても、500円以上でないと商品券は使えませんね。
それでも私は申し込んだ
問題点をいくつかあげましたが、私は申し込みました。
年金生活者である母の分と仕事をしていないので無給の私の分と。
ふたりで10000円のお得です。
正直、最初申込書が届いて詳細を読んだ時、「5000円のために、書類は書かなきゃいけないし、手元に届くのは1か月以上先だし、申請しないでおこうかな。」と思いました。
で、書類は放りっぱなしで、存在すら忘れていたのです。
先週、たまたま用事があって区役所に行った時に、「プレミアム商品券問い合わせ窓口」というブースが設けられていました。3人のスタッフさんが暇そうに座ってらっしゃいました。
「スタッフさんへの給料も含めて、わざわざご苦労なことだな・・・」とチラっと思ったりもしました。
でもその窓口を目にしたおかげで、プレミアム商品券の存在を思い出し、「申し込んでみようかな。」という気になりました。
今日、書類に記入して、投函いたしました。
商品券は、できれば大手スーパーなどではなく、地元の商店街で使用したいです。
北海道の風景
北海道の主人から送られてきた画像です。
台風前の稲刈りの様子です。
そして釣りシーズン到来。
お目当ては秋鮭。
鳥たちはおこぼれを待っているのかな。