私の母は96歳。要介護2です。
母の自宅に6年前から同居して介護しています。
6年前も要介護2でした。
しかし6年前より、母の脳も身体もずっと衰えました。同じ要介護2ですが。
【要介護・要支援状態区分別「年間継続受給者数」】
要支援1:25.2万人
要支援2:39.0万人
要介護1:92.3万人
要介護2:82.6万人
要介護3:64.2万人
要介護4:55.9万人
要介護5:34.2万人
出所:厚生労働省『令和3年度介護給付費等実態統計の概況』より
要支援の人数が少ないのは、要支援レベルだと「自分はまだまだ認定受ける段階ではない!」と思い込んで、認定を受けようとしない高齢者が多いからでしょう。
厚生労働省では、介護の手間にかかる時間である「要介護認定等基準時間」を定めています。
で、この基準時間に私はちょっとびっくりしました。
【要介護認定等基準時間の内訳】
要支援1:25分以上32分未満
要支援2/要介護1:32分以上50分未満
要介護2:50分以上70分未満
要介護3:70分以上90分未満
要介護4:90分以上110分未満
要介護5:110分以上
ウチの母は要介護2ですが、「介護の手間にかかる時間が50分以上70分未満」ですって?
そんな短い時間で介護できるわけないじゃないですか。
たとえば、お風呂に入れるだけで、その準備→入浴→髪を乾かし新しい服を着る→水分補給など…だけで、30分かかります。
週に1回はディでお風呂に入ってますから、自宅での入浴は週に2回だけです。
ディに行くのだって準備が必要です。
朝は起こさないといつまでもベッドの中にいますから、「今日はディに行く日だよ。」と、何度も声をかけて起こします。
6年前には、着替えを用意すれば自分で着替えてくれましたが、今では私がついていないと着替えもせずパジャマ姿でボ~ッとしてます。
もちろん、母は自分の荷物の準備ができません。すべて私が準備します。連絡ノートの記入もします。
週に1回のディの日でも、私の自由時間は6時間ほど。
その時間に銀行や役所などの用事を済ませたり、ちょっと遠出の買い物をしたりします。
母の帰宅の時間に間に合わなかったら大変なので、「のんびり」できるわけはありません。
1日3度の食事だけでなく、今ではトイレの介助も必要です。
リハパンは使っていますが、トイレにも1日5~6回。
時にはシーツやパジャマ、トイレを汚してしまうこともあり、朝から大変な洗濯&掃除です。
夜中だって起こされます。
今では家の中では、独りで歩くのは転びそうで危なっかしいので、私が介助しないと難しいのです。
それでも私は、「何かあった時は仕方ない」という気持ちでスポーツジムでサクッと運動&お風呂行っちゃいますけどね。
ジムが家のすぐそばにあって本当によかった。
なので、何の基準で「要介護2は50分以上70分未満」となるのか、疑問です。
私は、1日24時間のうち、ほぼほぼすべて介護に費やしている気がいたしますが。
週に1回1時間の訪問リハビリでは、私もつきっきりで、母のリハビリを見て私自身も覚えます。
今日はその訪問リハビリの日でした。
理学療法士さんにヘッドスパみたいな頭マッサージをしてもらっていた母。
気持ちよさそうでした。
それはマッサージではなく、認知症に影響する前頭葉への刺激だそうです。
このブログを書いている間、ずっと横で母がトンチンカンなことを言っています。
さっきまでNHKオンデマンドで満州事変のことなどを扱った番組を見ていたせいか?
「日本の中にもうひとつ国があったんだけど。切り離しちゃったのよね。」とかナントカ。
母の話しを聞いていると、頭おかしくなりそう(笑)
母は歴史の番組が好きです。
それも近現代史が好きです。
今、学校で現代史はなかなかやる時間がありませんよね?
昭和の歴史、しっかり学ばないと。