築山殿とあさひ姫。
そして正室以外に多くの側室がいました。
「どうする家康」に登場しているのは
子連れの未亡人が圧倒的に多かったそうです。
熟女好きというよりは、「子供を産んだ経験のある女性ならば、跡継ぎが生まれやすい」と考えたのかもしれません。
家康には１１人の息子がいましたが、後継者となったのは三男の徳川秀忠でした。長男の信康は切腹しており、二男の秀康は母の身分が低く城外で育てられたからです。
家康と違い、秀忠は１人の側室も持ちませんでした。
いわゆる「恐妻家」だったのです。
目次
浅井三姉妹の三女、お江
お江は、近江で浅井長政の三女として生まれました。
しかし信長によって、浅井家は滅亡。
茶々、初、お江の幼い三姉妹は秀吉に引き取られます。
お江は、秀吉の政略結婚の道具にされ、結婚と離縁を繰り返すことになります。
徳川秀忠との結婚
お江の３度めの結婚相手が徳川秀忠でした。
台頭してきた家康のことが気になっていた豊臣秀吉は、お江を徳川家の秀忠に嫁がせて、家康の後継者を豊臣家に取り込んでおこうと考えたのでしょう。
お江は戦国の世を渡り歩き、すでに２度の結婚と出産を経験している姉さん女房です。
そんな妻を恐れてか秀忠は１人の側室も持ちませんでした。
生真面目な秀忠を案じて、家康が美女を寝床に送り込んだところ、秀忠はそれを追い返したという逸話があるくらいです。
秀忠はお江との間に、たくさんの子をもうけています。三代将軍家光もそのひとりです。
女中との間に男の子がいたとの説あり。幸松と名付けられたその子は保科家へ養子に出され、元服すると「保科正之」と改めました。
「おんな太閤記」の西田敏行さんといい、「真田丸」の星野源さんといい、どこか頼りないイメージのある徳川秀忠。
パパである家康にずっと頭が上がらなかったような…
２０１１年大河ドラマ「江 姫たちの戦国」では向井理さんが秀忠でしたね。
すみません、私は「江 姫たちの戦国」は視聴していません。
大阪の陣以降
お江の姉、茶々は秀吉の側室、淀殿となり、秀吉から寵愛を受けて、秀頼という子をもうけています。
しかし、慶長１９～２０（１６１４～１５）年の大阪の陣では豊臣家が滅亡して、淀殿は秀頼とともに亡くなります。
淀殿が父浅井長政の供養のために建立した養源院が、元和５（１６１９）年に火災で焼失すると、お江の願いで元和７（１６２１）年に幕府が再建しています。
その５年後、お江は、寛永３（１６２６）年９月１５日、江戸城西の丸で死去。西暦ですと１６２６年１１月３日。３９７年前の今日です。
この時、秀忠は上洛中でした。
秀忠と江の子孫は、天皇家へと繋がる
お江は江戸幕府三代将軍徳川家光の母であり、家光から（お江の二度目の夫豊臣秀勝との間の子からも連なる）大正天皇皇后の貞明皇后へと続き、したがって昭和天皇の先祖となります。
今年の大河ドラマ「どうする家康」で江を演じるのはマイコさん。
今後の放送回数は多くないので、出番はそれほどないかもしれませんね。
２９日㈰の放送では、ウィリアム・アダムス（三浦按針）出てきました。
来週は関が原の合戦かな。
