暮らしと勉強、猫と一緒に~Bettyのブログ

実家の母を介護するために北海道から引っ越してきました。その介護も終わり、片づけと大学通信教育部の勉強と猫と。そんな雑記ブログです。当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

映画『ロストケア』を見て、介護時代を思い出した

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 小さな暮らしへ
にほんブログ村

映画『ロストケア』をU-NEXTで視聴しました。

主演は松山ケンイチさんと長澤まさみさん。

 

物語はともかく、介護現場があまりにリアルで、私は途中号泣しました。

母の介護をしていた頃を思い出したからです。

 

幼い孫が「おばあちゃん、漏らした!」と叫ぶ場面。

あるよ、ある。

シモの世話は介護の基本。

ただ慣れてくれば、介護が大変なのはシモの世話ではない。

シモの世話はむしろ、介護生活全般のなかで、それほどウェイトをしめていない。

 

私は母が亡くなる直前まで、できればトイレで用を足させてあげたいと、車椅子から便座への移動がとても大変なのに、無理をしていました。

私、腰を痛めなくてよかった。もっと長期にわたっていたら、身体に支障でたかもしれません。

 

無理にトイレに連れていかなくても、ベッドの上でのオムツ交換の方が楽なのだと気がついたのは、亡くなる数日前。

オムツ交換の時は、母のお尻の下にペットシーツを敷いておきました。

交換している最中に失敗してしまうことがあるからです。

 

 

普段使っているレギュラーサイズではなく、大きめのペットシーツを買いました。

今でもそれが数枚残っている(笑)

 

母は徘徊がなかった。

何度か試みたけど未遂に終わっています。

www.betty0918.biz

 

そのうちひとりで歩くことが難しくなり、徘徊したくてもできなくなりました。

 

時々母はわけのわからないことで怒鳴ることがあったけど、「私夕飯食べていない」と夜中に怒り出すことがあったけど、「私の世話はアンタの仕事でしょ?」と上から目線で言われることがあったけど。

今、考えると私がやってきた介護は、世の中の介護の中でかなり楽な方ではなかったかなと思います。

娘が実母の介護をするというのは、介護の中で最もハードルが低いと感じています。私個人の思いです。

友人の中には、自宅でお舅さんの介護をされている人もいますが、それはそれは大変そうです。

 

私ががんばった6年間の介護のご褒美は、「悔いのない介護」をしたことで、母に対する罪悪感が全くなく、その後の私の人生が(おそらく、たぶん)幸せであるということです。

 

でももしかしたら、母はもう少し早くに、少なくとも母の食欲が激減した頃に(亡くなる1年前)施設に入所していたらもっと長生きできたのかなと思います。

 

www.betty0918.biz

 

www.betty0918.biz

 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 小さな暮らしへ
にほんブログ村

 

映画『ロストケア』は辛い描写もあり、視聴する方には向き不向きがあると思います。

でも私は見てよかったです。

世の中の介護に携わる方々に十分な報酬がいきわたりますように。