江戸時代の愛猫家といえば、誰を思い浮かべますか?
馬琴は犬や鳥も可愛がっていましたが、最も愛したのは猫でした。
馬琴は明和4年6月9日に武家の家で生まれます。
西暦ですと1767年7月4日。257年前の今日です。
馬琴は、早々に武士の道を捨てて戯作者になりますが、それだけでは食べていけずに履物屋に入り婿となります。
出入りの商人から黒猫をもらったのはその直後。
売れっ子となり戯作だけで一家を養える収入があっても、幸福な家とはいえませんでした。
馬琴の長男滝沢宗伯は病弱で、しかも時に暴力をふるい、滝沢家を「火宅」にしたあげくに早世します。
宗伯の嫁
しかし年老いた馬琴は両目の視力を失い、息子嫁の
馬琴は外猫も愛し、生んだ仔猫を育てて里子に出す、今でいう猫の譲渡会のような保護猫活動にも取り組んでいました。
里子に出した猫は、幸せに暮らしているかどうかを後々まで確かめたそうです。
こうした活動も路の協力が不可欠でした。
路は、馬琴のお気に入りで最後まで滝沢家に残った赤雑毛猫「仁助」をかわいがり、馬琴から引き継いだ日記に飼育記録を書き続けています。
馬琴の死後に、路は長男を病で亡くし、苦労続きの薄幸の生涯でした。
その人生の中に猫の癒しがあったのかもしれません。
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