主人が転勤になり、北海道の80代義父の独り暮らしが3年ぶりに再開します。
社会科学者の上野千鶴子氏。
2年前の東京大学での入学式で女性の社会進出についてぶっ飛んだ祝辞を述べ、話題になりました。
そんな上野千鶴子氏を昨日NHKニュースシブ5時で取材していました。
女性の社会進出についてではありません。
高齢者の独り暮らしと最期についてです。
上野千鶴子さんの現在の暮らし方
上野千鶴子氏は高齢者ですが独り暮らし。
そして「独り暮らし最高です。」と言い切っていらっしゃいます。
オンラインエクササイズにハマり、友人とオンライン女子会を楽しむ。
高齢者が独りで自宅で過ごす
高齢者は自分の家が大好き。
どんなに素晴らしい施設より、ゴミ屋敷とよばれる自宅が好き。
病院でも施設でもない自宅で過ごすシニアの暮らし方を推奨していらっしゃいます。
お金問題
お金の問題は?
独りで最期を迎えるにはお金が必要です。
上野千鶴子氏曰く「お金は使いだしたら、天井知らずですけれども、今、現場の経験値がすごく上がってきて、医療保険と介護保険の自己負担内でカバーできる実践例が出てきました。」
上野さんが調べたところ、亡くなるまでの数か月間、介護などにかかる費用は30~300万円。
このくらいの金額で最期まで過ごせるといいます。
独りで迎える死とどう向き合うか
上野さんは52歳の時に医師だったお父様が末期癌と診断されます。
その時に上野さんは金沢のご実家と自宅を往復する遠距離介護を1年以上経験しました。
お父様を看取った時、「死との向き合い方は死ぬまで迷えばいい。」と思ったそうです。
上野さんの理想の最後
自宅で気ままに暮らして、介護が必要になったら、介護のプロの助けを借りる。
ゆっくり衰えて、自宅で独り亡くなっても、定期的に通うヘルパーさんが見つけてくれる。
それが理想の最後だといいます。
「前向きとか明るいとか幸せとかあまり言いたくなくて、機嫌良く暮らす。私が今ここで(ご自宅)、満足いく暮らしをしているように、これを順調に加齢して下り坂を下がっていって、ある日死んでいく。その間を機嫌良く過ごすことが私の望みでございます。」
私の考え
上野千鶴子さんの理想を貫くには、独りで暮らしていけるだけの健康が必要だと思います。
身体だけではなく、脳も健康でないと。
認知が進んで、キッチンで火事をだしたりしたら、自分だけの問題ではなくなります。
そして、仕事とはいえ、自宅で独り亡くなっている姿を、ヘルパーさんに発見してもらうというのは気の毒だと思います。
第一発見者になるんですよ?
ヘルパーさんにどれだけ負担になるか。
北陸で生まれ育った上野千鶴子氏。
金沢はどちらかといえば封建的な街で、私の金沢の友人たちは自分の両親もご主人の両親も同じように一生懸命介護している人がたくさんいます。
そんな街から飛び出した上野さんは様々な分野で発言して多くの論争に関わり、その言動に賛否を受けてたのです。