FREENANCE ×はてなブログ 特別お題キャンペーン #フリーにはたらく
私が同居して介護している母は95歳。
1日のほとんどをTVを観て過ごしています。
私が同居する前は、フルタイムで働いている妹が夜だけ泊りに来ていました。
当時は自分の食事の食器は自分で洗ってましたし、ヘルパーさんと雑談しながら一緒に洗濯物をたたんだりしていました。
あれから4年半。
母はキッチンに入ることもなくなりました。
ある時、冷蔵庫の中の飲み物を自分でとろうとしたらしいのですが、冷蔵庫の前で「このドアどうやって開けるんだっけ?」と考え込んでいました(笑)
そんな母が唯一やっている家事、それは洗面台の掃除です。
母の手にとりやすい場所に洗面台用の雑巾が置いてあります。
私が同居する前から同じ位置です。
妹が「洗面所用雑巾」とテプラで貼っておいてくれていました。
母はこの雑巾で、水しぶきがとんでビショビショになっている洗面台を拭いてくれます。
1日に何度も拭いてくれます。
我が家はトイレ内に手洗い場がないので、トイレから出るとこの洗面台で手を洗います。
母はそのたびにここを拭いてくれます。
「母の仕事」であると、私が割り切っているので、水でビショビショになっている状態に気がついても、私は拭かないようにしています。
母は、洗面台を拭きながら「ビショビショじゃないの。」と怒った口調で私に文句を言います。
私は「ごめんね、おかあさん。掃除してくれてありがとう。」と感謝の気持ちを伝えます。
95歳の母が唯一、やっている家事です。
小さい子供にお手伝いをさせることは良いことです。
それと同じように高齢者に家事を頼むことも大切なことです。
頼っているわ、ありがとう。
そんなふうに家族に頼られることが励みになるのです。
95歳の母の仕事を特別お題キャンペーンにこじつけるのはちょっと無理があったけど(笑)