昨年取り壊された、名古屋の母の生家。
明治時代に建てられた建造物でした。
この家にはツバメの巣がありました。
普通はこんなふうに↓ツバメの巣は軒下、玄関の外にありますね。
しかし、明治時代に建てられた母の生家のツバメの巣は、家の中の玄関の土間の上にありました。
玄関の引き戸の上に格子窓があって、その窓にはガラスが入っておらず、ツバメさんはその格子の間を通って、自由に家に出入りしていたのです。
ガラスも入っていない格子窓。
おそらく、虫の出入りも自由だったことでしょう。
時に、ツバメよりもっと大きな鳥が迷い込んで家の中に入ってきたこともあります。
令和の現代では考えられない家の造り。
ツバメさんは、雨にあたることもなく、またカラスなどの天敵に襲われることもなく、人間の家の中で平和に雛を育てていたのです。
しかし、昭和のある日、高度成長期とバブル期の狭間くらいであったと記憶していますが、蛇がその格子の隙間から入ってきて、ツバメの雛を狙いにきたのです。
その事件で、家人たちは蛇の侵入に恐れ、格子窓を塞いでしまいました。
ツバメの巣も可哀想ですが撤去しました。
次の年の春、例年通りやってきたツバメさんは、塞がれている格子窓を目の前にして途方に暮れたことでしょう。
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北海道でツバメはあまり見かけません。
全くいないということではないそうです。
でも北海道在住時代、私は見たことがありませんでした。
寒いから。
餌になる虫も少ないから。
耐寒性の北海道の家はツバメの巣に向いていないから。