「おしょりん」とは、田畑を覆う雪が固く凍った状態を指す福井の言葉です。
おしょりんになれば、回り道しないで好きなところへまっすぐに行けます。
いくつになっても、どんな時にも、夢に向かって自由に突き進もうという想いがこめられた、挑戦と情熱と愛の物語。
映画『おしょりん』は福井を舞台にしたKADOKAWA製作の映画です。
今月の北陸新幹線福井開通を意識した映画製作でしょうか。
日本の眼鏡の95%を生産する福井。
作家藤岡陽子氏が、明治時代に眼鏡製造の会社をゼロから立ち上げた兄弟と2人を支え続けた妻の姿を史実を基につづった同名小説の映画化です。
主人公は眼鏡製造に携わった増永五左衛門ではなく、その妻むめ。演じられるのは北乃きいさん。
むめの結婚にまつわるエピソードも史実だそうです。
モノ作りに生涯をかける男性ではなくその妻を主人公にするのは、現在放送中のNHK朝ドラ「まんぷく」に似てます。
福井県鯖江市(明治時代は福井県
福井の気候が眼鏡作りに適しているとか、近眼の人が多いからだとか、そんな理由ではなかった。
鯖江では冬場、雪が降りますから農耕・稲作ができなくなるため、「他に何かできることがないか」という理由から眼鏡作りが始まったようです。
日本の眼鏡作りは、大阪が発祥と言われており、大阪の職人さんを鯖江に招いて、作り方を教わり、そのまま広まっていきました。
映画ではその職人を津田寛治(福井出身)さんが演じていらっしゃいます。
他にも福井に関わる役者さんが映画に出演されていますよ。
私は幼少時を福井で過ごしており、言葉を話し始めた頃は福井弁を使っていたそうです。
しかし「おしょりん」という言葉は知らなかった。
というか、福井弁、今では全く覚えていない。