NHKで海外ドラマ『アンという名の少女2』が今日から始まります。原作はモンゴメリの『赤毛のアン』です。
毎週日曜午後11時スタートです。
これはシーズン2で、シーズン1は昨年の放送、8月末から9月にかけて再放送がありました。
私は昨年の放送は観ていませんでしたので、再放送を全8話観ました。
私は中学生の頃から『赤毛のアン』の大ファンでした。
『アンという名の少女』の原作は、『赤毛のアン』ですが、正直ファンとしては、全くこれは別物であると認識したいと思います。
不登校、いじめ、容姿コンプレックス…現代の問題と絡めてのドラマでした。
このドラマはモンゴメリの『赤毛のアン』ではなく、赤毛の女の子アンが里子になって成長していく『アンという名の少女』というドラマなのだ。そう考えると内容としては、ハラハラした部分もあり、オリジナルの登場人物もいて、おもしろかったです。
ただ子供に見せるのをためらうような描写があったのは残念でした。
とりあえず『アンという名の少女2』も録画予約しましたが、最後まで観るかどうかはまだわかりません。
『赤毛のアン』を日本で最初に翻訳した村岡花子氏の生涯を描いたドラマ『花子とアン』の再放送が先日最終回でした。
村岡花子氏の結婚は不倫の略奪婚であったとか、父親に可愛がられた村岡花子氏のみが高等教育を受け他のたくさんの兄弟たちは奉公や養子にだされたとか、黒く悲しい史実は美しく変換され、ドラマ自体はとても面白かったです。
主人公花子の親友白蓮が夫の元を去り、自分の意のままに最愛の人の元へ行く場面が1番好きでした。美輪明宏さんの歌声にしびれました。
フジテレビのアニメ『赤毛のアン』は、村岡花子氏訳ではなく神山妙子氏訳が底本でした。
個人の好みだと思いますが、私は村岡花子氏の訳が好きです。
「bosom friend」を「腹心の友」、「Lake of Shining Waters」を「輝く湖水」と訳すなんて、村岡花子氏は英語力以上に美しい表現力に長けているのでしょう。
2014年放送のNHK朝ドラ『花子とアン』では、後に朝ドラの主演を務める土屋太鳳さん、芳根京子さん、窪田正孝さんが脇役として出演されています。
そして最終週では、孤児の役で新井美羽さんも出演していらっしゃいました。
朝ドラや大河ドラマのヒロインの子役を演じられた新井美羽さんは当時8歳。
その孤児を引き取って育てる安東かよ(黒木華さん演)は『赤毛のアン』のマリラを思わせます。