NHK夜ドラ「褒めるひと褒められるひと」では、主人公が「ほめられたい…」とつぶやき、それから”褒められる日々”が始まるというストーリーです。
お仕事ドラマ好きな私です。面白いです。
私が子育てをしていた頃は「ほめ育て」が流行りました。
私自身は親にほめられた経験がほとんどありません。
昭和ヒトケタ生まれの父には、心からほめられたこと1度もなかったかもしれません。
あったのかもしれないけど、記憶に残っていない(笑)
父は2歳下の妹ばかりほめるものですから、さすがに母が父に助言したようです。
するとつい妹をほめてしまう父が、まるで付け足したように「Bettyもがんばってるな。」と私をほめました。余計にみじめでした(笑)
父は毒親ではなかったし、私は決して父を嫌いではありませんでしたが。
先日、買い物をしていたら、私と同年代の女性の大きな声が聞こえてきました。
その女性のお母様が疲れて歩けなくなり、椅子に座り込んで(その椅子は売り物で休憩場所ではない)動かなくなったようです。
「ちゃんと歩くっていうから来たのに!」と女性は、人目はばかることなく怒っています。
「疲れて…」と小声でつぶやくお母様がお気の毒でした。
同居なのかな、通いなのかな。
介護している女性は大変だと思います。
「すぐ疲れる」くせに「車椅子は嫌」という高齢者いますよね。
子どもを怒るのは「叱る」であり、「しつけ」のひとつかもしれない。
しかし高齢者を怒っても、何も進歩はなく、自分が嫌な気持ちになるだけ。
うちの母くらい認知が進むと5分後には怒られたことすら忘れてしまうけど、娘に怒られて心傷つく親御さんは少なくないでしょう。
主人も義父によく怒鳴っていました。
とくに「パチンコ女に大金かっさらわれた事件」では。
義父がパチンコ女に大金を騙し取られたことは、我が家の「黒歴史」ですが、この失敗を繰り返すことなく、末代まで語り継いでいきたいと思います。
- パチンコはしない
- 人にお金を貸さない
- 女(男)に言い寄られても相手にしない
- 高齢の親の金銭管理には気をつける
- 不倫は絶対にNG!
この件で主人は義父にかなり怒っていましたが、子供たちは義父に怒るというより「じいちゃん、可哀想だね。」と同情していたのが印象的でした。
そして、それまで傲慢な性格だった義父は、すっかりおとなしくなり(かわいそうなくらいに)扱いやすくなったのはよかったです。
親戚一同にも知られることになったわけですから(田舎の情報網あなどるなかれ)、親戚の集まりでも義父は以前のような勢いがなく小さくなっていたのがちょっと気の毒です。
パチンコ女は自己破産して、何のお咎めもなく、普通に暮らしていまして、主人が義父をどんなに怒っても、お金が戻ってくるわけではありません。
ほめる必要はありませんが、主人も義父を怒ることは今ではすっかりなくなりました。
高齢者に怒ってもいいことない。
怒らない、怒らない。
私自身に言ってます(笑)
私もかなり母を怒っていますが、一応人前では気をつけています。
子どもの頃に、友達の前や親戚の前で母に怒られたことが今でも私のトラウマになっています。
私が褒められるのが苦手なのはそういった経験からかな。