最近、昼食を食べた後の「眠気」が強くなってきました。
耐えきれず、ソファーに寝転んでウトウトしてしまうこともあります。
目次
血糖値の急上昇を避ける「食べる順序」
「糖化を避ける食べ方」は食べる順序にあるとよく聞きます。
血糖値を上げやすい食材・食品(炭水化物など)はできるだけ後回し、少しだけ後に食べるのがいいとのこと。
食事の最初に野菜を食べると、野菜に多く含まれる食物繊維が糖質の吸収を抑えてくれ血糖値の急上昇を防いでくれるんですね。
昔の食べる順番
食べる順番、昔は違いました。
明治時代
食事の大体の順序は、先ず箸を取り、次に箸を持ち、先ず飯、次に汁を食い、又飯を食いて他の菜に及ぶべし。すべて菜より菜に移りて、喰うべからず。
『小学校に於ける作法並教授要目』明治43年
明治時代によしとされた食べる順序は、飯、汁、飯、おかずまた飯、おかず…と、必ず間にご飯をはさむことが礼儀とされました。
おかずからおかずへと箸を移すことは移り箸といって嫌われ、またおかずばかり食べるのも無作法とされました。
その食べ方だと、ごはんを食べる量がものすごく多くなりそう。
昭和になっても
この「ごはん→汁→ごはん→おかず」の食べ方の順序マナーは、明治時代だけでなく、昭和にも受け継がれます。
日本食のばあいには、しるや、おかずを、そればかり、いちどにたべてしまわないよう、ごはんとかわるがわるに、はしをつける
『中学職業・家庭科一 生活と職業ー農村生活を中心としてー』大日本雄弁会講談社 昭和26年
戦後だけでなく、この記述は、昭和40年代の教科書まで記載されていたのです。
一汁一菜
だいたい、昭和の高度成長期以前の食事、基本は一汁一菜でした。
汁物とおかずが一品ずつ、それに漬け物というのがふだんの日の食事でした。
たとえば
朝:麦飯、豆腐のみそ汁、漬け物、佃煮
昼:弁当(塩鮭か
夜:麦飯、かたくち
おかずが少なくても、ご飯は麦飯を食べることが多く、ご飯からも栄養を補給できたのでしょう。
ある意味、「食のミニマリスト」と言えるかも。
豊かな食事到来
この後、食糧事情が変化し、副菜が何種類も食卓に上るようになり、主役がご飯からおかずに移ります。
銘々の皿に加え、大皿に盛られたおかずを取り回す形式も増えてきて、おかずからおかずへと箸を伸ばすのが当たり前になります。
作法としての食事の順序は、必要性が薄くなってしまったわけです。