6月6日㈪の「あさイチ」で「一汁三菜の食卓」について放送していました。
興味深く視聴しましたよ。
目次
一汁三菜
夜ごはんに品数が多いのが当たり前だという男性陣、多いですよね。
「おかずが少ない。」
「これだけ?」
こんなこと旦那さんに言われたらカチンときますよね。
ごはんがあって、主菜があって、副菜が2品、そして汁ものがあるのが当たり前の夕飯だと思っている人は多いのです。
SNSには豪華な一汁三菜の画像がずらりと並んでいます。←一汁三菜の呪縛はSNSが原因という説も(・・;)
食卓の歴史
一汁三菜が理想というこの考えはいつから誰が、そしてどうやって広まったのでしょうか。
大正時代~昭和戦後
大正9年の『主婦之友』4月号に紹介されている献立を見てみると。
昭和になって、1970年になり、多少おかずが出現したものの、一汁三菜には至っていません。
1978年「きょうの料理」
実は一汁三菜は、1978年のNHKの番組「きょうの料理」がきっかけだったといいます。
1978年10月号のテキストで「家庭向きの懐石料理」というタイトルで紹介されています。
一汁三菜とは、茶の湯の席で来客をもてなす懐石料理の品数を表す言葉です。
それを家庭に取り入れてみては?という提案でした。
当時はオイルショックによる不況や、社会への女性進出で、働く女性が増加しました。
その一方で専業主婦にとっても料理に腕をふるうことがスティタスになっていきました。
凝った料理や品数が並ぶ食卓など、料理が趣味化していく傾向がでてきたのですね。
1985年、厚生省の発表
さらに1985年に厚生省が発表した「健康づくりのための食生活指針」の中で「1日30品目を目標に」という言葉がでてきます。
こうして「一汁三菜」と「1日30品目」が主婦の呪縛となっていったのです。
2000年に発表された指針では「1日30品目」は削除されています。
2005年
その後も2005年に「家族における食育の推進」だの2006年の「早寝早起き朝ごはん」全国協議会発足など、主婦を苦しめます。
まとめ
確かに一汁三菜の栄養面は優れている。
しかし、一品料理の冷やし中華やカレーライス、親子丼は、一汁三菜と同じくらいの栄養が摂れるのだと「朝イチ」では考察されていました。
またコンビニ食品の一汁三菜でも十分栄養が摂れるのです。便利な物はどんどん利用しましょう。
参考文献