大河ドラマではもちろん、朝ドラでも案外歴史を感じられる作品がある。
『あさが来た』で代表されるように、モデルのいる物語であればなおさら。
『マッサン』とか『花子とアン』とか。
今日は『エール』でちょっと歴史を感じました。
目次
ドラマでの戦争
朝ドラでは戦争中の描写が多い。
『エール』も例外ではなく、今週から第二次世界大戦に入った。
国民みんなが(全員ではないかもしれないけど)誰かに(その誰かが誰なのかわからないけど)マインドコントロールされたような状態になり、日本は「神の国」だからきっと勝つと信じていた。
2016年度朝ドラ『とと姉ちゃん』の花山伊佐次のモデルとなった花森安治は『暮しの手帖』創刊者として有名だが、元々は戦時中に国民の戦意高揚のためのスローガンを数多く世に送り出したコピーライターだ。
同じように、『エール』のモデルとなる古関裕而(ドラマでは小山裕一:窪田正孝氏演)も戦意高揚のための軍歌をたくさん創り出す。追記:小山裕一ではなく古山裕一です。誤字失礼しました。
伊藤久男(ドラマでは佐藤久志:山崎育三郎氏演)は戦時歌謡を多く歌った責任感から、終戦後は疎開先に引きこもり酒に溺れる生活を送っていた時期があるという。
責任を感じるといっても、誰もがみんなマインドコントロールされていたのだ。
古関裕而が、慰問先で「史上最悪の作戦」といわれたインパール作戦を発意した牟田口廉也中将と現地でたらふく肉料理を食べていたのが事実であったとしても、それは今責めることではないだろう。
ただそこをドラマでどう描くのか、それともすっとばすのか、この先興味深く見ていきたい。
自伝ではインパール作戦については触れてないようだけど。