Amazonプライムで映画『
第48回日本アカデミー賞、最優秀作品賞や編集賞など7部門を受賞した作品です。
面白かったです!
時代劇未経験の安田監督が低予算で作り上げました。
自主製作映画が全国展開でヒットするまでの流れは『カメラを止めるな』を思わせました。
目次
幕末の侍が現代にタイムスリップ
時代は幕末。舞台は京都。
新左衛門は毛利藩士と戦っている時に落雷に会い、気が付くと現代(2007年頃?)の時代劇撮影所にいました。
新左衛門が自分の剣の腕前を生かし、21世紀の時代劇製作に関わっていきます。
殺陣は難しいだけではなく美しいものであると再認識しました。
タイトルどおりの内容で、ツッコミどころはたくさん、雑な部分もあるのですが、とにかく面白い。
おすすめですよ。
ラストシーンまでしっかり見届けてください。
時代劇の衰退
衰退していく時代劇を盛り上げようとする主人公とその周りの人物が奔走する過程が面白くて、現在昼放送している朝ドラ『カムカムエヴリバディ』とかぶりますし、昨年春に再放送していた『オードリー』も思い出します
地上波で唯一残っていた時代劇レギュラー番組『水戸黄門』が2011年に終了しています。
真田広之さんの『SHOGUN 将軍』のヒットは、時代劇衰退に歯止めをかけられるか?と期待されますね。
100年前に京都で誕生したチャンバラ映画。
私自身、子供の頃は父親に突き合せれて仕方なく時代劇を見ていて(当時は一家に1台しかテレビがなかった)、それを「面白い」「好きだ」と思ったことはないです。大河ドラマなどの歴史ものは好きですが。
時代劇はセットや衣装にお金がかかり、壮大なものだと何億円もかかります。
時代劇製作が難しいのは人気の衰退以上に予算でしょう。
安田監督に協力したいと考えて、進藤プロデューサーは、衣装・美術・刀・かつらの担当者を集め、予算を抑えるべく知恵を絞ったそうです。
アナザーストーリー
時代劇を低予算で創り上げる過程をNHK『アナザーストーリー』で紹介していました。
予算を低く抑えるために、撮影所が空いている真夏に撮影(時代劇は汗で衣装とかつらがグチャグチャになるので普通夏での撮影は避ける)、監督自ら照明などの裏方業務に駆け回り、ヒロインの女優さんが裏方も兼任する…などなど。
「斬られ役」にモデル(?)がいたことをこの番組で知りました。
NHKBS『アナザーストーリー』の「超低予算時代劇はこうして完成した」は3月28日㈮ 午前11:15~午後0:00に再放送します。
『侍タイムスリッパー』主演の山口馬木也さんは、来年大河ドラマ『豊臣兄弟!』では柴田勝家を演じられるそうです。
『豊臣兄弟!』楽しみです。