ある日、妹の義父(妹の旦那様のお父様)から妹宅に悲壮な声で電話がかかってきました。
お義父様は80代後半でひとり暮らし。
郊外の戸建ての家に住んでいます。

「どうしよう。電話会社(NTT?)から電話があって、電話料金未納のため電話(固定電話)を停止しますって言われちゃったよ。携帯電話持ってないし、この電話を止められたら誰とも連絡とれなくなっちゃうよ。」
う~ん…
その時点で妹夫婦もすぐには「詐欺」と結びつけませんでしたが、銀行からの引き落としになっている電話料金が未納になっているというのも合点がいかず、「何かのまちがいか?」くらいに思っていました。
しかし、8月22日㈮の「ザワつく!金曜日」で全く同じ手口の詐欺を紹介していたのです。
電話料金未納のため電話を停止すると警告し、最終的にそれが犯罪に繋がっていると脅し、お金をせしめるのです。
国民生活センターやNTTファイナンスでも注意喚起を呼び掛けています。
自動音声の電話で未納料金を請求する詐欺に注意!−実在する事業者をかたって電話をかけてきます−(発表情報)_国民生活センター
NTTファイナンスを名乗る架空料金請求詐欺にご注意ください! | NTTファイナンス株式会社
ネットで調べると、これらの詐欺電話は、自動音声で流れているようですが、お義父様にかかってきた電話も自動音声だったのかもしれません。
お義父様は自動音声なのかナマの声だったのか判断がつかなかったのでしょう。
私の母も、留守番電話の自動音声をナマの声だと思い込み、自動音声に向かって挨拶していましたから。
hiro-beans-attack-no1.hatenablog.com
『ザワつく!金曜日』では高嶋ちさ子さんが特殊詐欺に遭ったのだと、その一部始終を説明していました。
高嶋さんは電話をかけてきた「湾岸署のタナカヒロシ」を名乗る人物から騙されたのですが(高嶋さんの免許証番号も知られてしまったそうです)、湾岸署はフジテレビの登録商標で架空の名称というオチに笑えました。
東京湾岸警察署が正式名称だそうです。
高嶋さんの脳内で、織田裕二さんやいかりや長介さんが署内で自分のために懸命に動いてくれているというイメージができあがっていたそうですよ。
結局お義父様の元には、その後電話はかかってきていません。
どこで犯人が「詐欺を諦めた」のかはわかりません。
自動音声のまま、ナマ電話に繋がることなく終わってしまったのか。
お義父様が自分の預貯金がほとんどないことを話したのか。
話していても意味が繋がらず、詐欺にまで達することが難しいと判断されたのか。

