NHK『ドキュメント72時間』を視聴しました。
昨年7月の再放送で「マンモス団地を歩いてみれば」です。
たまたまテレビをつけたら放送していたのですが、見入ってしまいました。
場所は昭和43年に建てられた千葉県の巨大な団地。
東京から1時間、駅からさらに車で5分🚙の場所にある団地には7000世帯が暮らしています。
エレベーターはありません。
団地の住人は昭和のピークからはかなり減っているようです。住人の4割は高齢者です。

最近、団地にひとり暮らしをしているシニア女性がネットでも書籍でも話題です。
私もそういった記事を読むのが好きです。
団地には長く暮らしている高齢者ばかりではなく、最近では新たな入居者も増えているそう。
小さなお子様のいらっしゃるご家族や外国人。
毎朝のラジオ体操に、おなじみの商店街。

60年連れ添っている奥様と同じ団地で別々の部屋を借りて暮らしているという男性がいらっしゃいました。
それまで住んでいた戸建ての家を処分して、引っ越してきたそうです。
戸建ての家の管理が高齢になると難しくなり、安い家賃だからと2部屋借りて、奥様と違う部屋で生活し、週に何度かデートを楽しんでいるとおっしゃる。
あら、これって。
数日前に私が記事にしたフッくんとつちやかおりさんの関係みたい。いいな、そんな距離感。フッくんとつちやかおりさんは夫婦ではなく元夫婦だけど。
また、ひとり暮らしの若い女性もいらして、こちらはNHKドラマ『しあわせは食べて寝て待て』を連想します。
『しあわせは食べて寝て待て』の主人公もそうでしたが、彼女もまた古い団地の部屋を自分好みにリフォームして住んでいらっしゃいます。
番組では部屋の中も紹介していましたが、それがとても素敵なんです。
押入れの襖をはずしてデスクにしたり、床をご自分で貼り替えたり。

現在銀座のギャラリーで働く彼女は、前職を辞める時に生活をリセットしたくて、3年前にこの団地に越してきたそうです。
「ひとりで住んでいるのに、ひとりじゃない感じが団地にはある」
エレベーターがなく、上の階に住むのは辛いなぁ。
友人のお義母様は80代で引越しをした時に「足腰を鍛えるために、エレベーターのない3階の部屋に住む」と宣言し、実行しました。
それから10年近く、今もお元気です。

