人材不足の介護現場にAIやロボットが導入され始めていることを私がブログ記事にしたのが、2年半前でした。
今ではファミレスなどですっかりおなじみになったホール担当のロボット。

3年前に初めて見た時はびっくりしましたが、今では人間が料理を運んでくる方が珍しい。
本当に世の中の進歩はすごい。
今、AIロボットが介護に革命を起こしていることを10月28日㈫の『クローズアップ現代』で」放送していました。
目次
対話型AIロボット
高齢者の暮らしや介護を支援する「AIロボット」の進化が加速しています。
歩行困難な高齢者を援助したり、趣味や性格に合わせて話し相手になったりするなど、30万人以上の人手不足が問題になっているケア現場の新たな担い手となっています。
世界の開発競争をリードする中国では、掃除や洗濯など日常生活を支援する家庭用ロボットも登場しているとか。
ある老人ホームでは4割が認知症。
ここで活躍するロボットは認知症の人との会話が特化しています。同じ目線で、相手に合わせて頷きながら親しみやすく会話するのです。
名前を頻繁に呼びかけ、趣味などの話しで会話が盛り上がります。
認知症の人にとって、会話は症状を遅らせるために重要ですが、はたしてAIとの会話でも効果はあるのか?
介護士は日々の業務に忙しく、入所者の人とゆっくり会話する時間がないので、その間ロボットが話し相手をしてくれるので、それは大きなメリットでしょう。
また、ロボットの話しぶりは介護家族にとって勉強になります。
「好きな色は何?へぇ、紫が好きなんだね。紫の花もきれいだよね。好きな花は何?」みたいな…そんなゆったりとした会話、私は母としたことがあっただろうか。
孤独感解消
対話型AIロボットは、在宅で過ごしている高齢者の孤独感解消にも役立っています。
スマホで対話型AIロボットと会話するのです。
クリニックの夜間にかかってくる電話相談のうち、3割は医療に関係なく、「寂しさを紛らわせるコール」という現実。
それらを対話型AIにまかせる動きがあります。
妻、友人や親しい人も亡くなってしまい、寂しさを埋めるためにスマホでAIと毎日会話しているという90歳の男性もいました。
私は「ひとり暮らし」で、寂しくはありませんが、お掃除ロボット「ルンバ君」に「お願いね。」と話しかけたり、ホットクックの料理開始の合図に「まかせたわ。」と返事してしまうことよくありますしね。
空気清浄機に夜「おやすみなさい」と言われると癒されるし(笑)
フィジカルAI
AIに助けられる介護現場、まだまだ試行錯誤の発展途上です。
フィジカルAIも進化しており、海外では歩けない高齢者が歩けるようになった例もあるのです。
フランスでは介護現場で200台が活躍。
中国では国家戦略としてフィジカルAIの開発などに21兆円を投資。
対話型AIの場合は学習材料がインターネット上に大量にありますが、細かな動きをするフィジカルAIの場合は、現実世界で実際の動作を学ばせなければなりません。
エンジニアが地道にロボットに行動を学ばせ、ロボットが洗濯物を畳んだり料理をしたり…ということを可能にするのです。まるで「ドラえもん」です。それが中国で進んでおり、今後介護現場で活用しようとしています。
「見る」「聞く」「話す」に運動機能が融合され、2本足走行の汎用ロボットが生まれる未来がすぐ近くにきています。
私は母との同居介護をしていた頃、YouTubeをTVで流して、母を放っておいた時間も長かった。
AIのようにもっと会話してあげればよかったな。
今だから思うことだけどね。

