本日の記事では「壮絶な現場」の描写もありますので、お読みになる方はご注意ください。
さようならの後片付け…
「孤独死というのは分かりやすいようで、人を傷つける言葉ですよね。 ”人を” というのは ”遺族” を。」
そう言うのは遺品整理人の増田さん。
20年前に25歳の若さで遺品整理会社を立ち上げました。
この職種を選んだきっかけは、若かった頃に好きだった女性が突然亡くなってしまったこと。
当時は孤独死に対する世間の認識も厳しく、「遺品整理人」と言っても誰も理解してもらえず、「縁起が悪いから近寄るな」と言われたこともあったそう。
たったひとりの社員は27歳の女性。
酒に溺れていた父と17歳で死別した小島さんは、高校卒業後に郵便局に勤めていたものの、「(父に)何もしてあげられなかった」という後悔の念から自分と同じ境遇にある遺族を救いたいと考え、増田さんが社長を務める東京板橋にある遺品整理会社に入社したのです。
小島さんは「孤独死の現場」をミニチュアで再現し、なぜ孤独死が起こるのかその本質を伝え続けています。
ミニチュアを作ることで、瞼に焼き付いた「時が止まった」死の風景の実態を伝えています。

草彅剛さん主演のドラマ『終幕のロンドーもう二度と、会えないあなたにー』の監修を務め、時に東京大学で講演もする遺品整理会社が見つめた孤独死の現実と、遺された人々の思いに向き合う姿を描いた2020年6月放送の『ザ・ノンフィクション』をTverで視聴しました。

目次
飼い主が孤独死すると飼い猫さんは
先日書いた記事『ゴミ屋敷専門パートナーズの現場日報』でも、ひとり暮らしの高齢女性が買っていた猫が、ゴミだらけの空き家で生き延びていた現場がありました。
今回の現場では、飼い猫を残し😼😼😼孤独死した人の部屋では、お腹をすかせた猫さん達が、大好きであったろう飼い主さんの遺体で飢えを凌いでいました。
私もひとり暮らしで、ハナさんと暮らしています。
今、私が突然死したら、ハナさんはどうなってしまうのかと他人事ではありません。

私の場合、すぐ近所に長女が住んでいますし、他の家族ともしょっちゅうLINEで連絡しています。
娘たち、お願い。
私と連絡とれなくなったら、家の様子を見に来てね。
息子はインドネシア在住なので、たぶん無理(・_・;)
北海道でひとり暮らしをしている主人も、来春に会社を辞めた後が心配。親戚は周りにたくさんいるし、ご近所づきあいもあるけど。
遺品整理依頼の多くは遺族ではなく、故人様が住んでいらした家の大家さんだそうです。
じゃあ、持ち家で孤独死した場合は?
65歳以上の孤独死、東京23区では、2003年は2,672人でしたが、2018年は5,953人です。東京都監察医務院調べ
お風呂場で亡くなった男性
アルコール中毒であったひとり暮らしの50代男性が自宅のお風呂場で亡くなった現場。
髪の毛だったり、遺体の一部であったりが残っていますが、それでなくてもお風呂場が清潔といえる状態ではないのが画面ごしにわかります。
おそらく掃除もままならなかったのでしょう。
カードローンの借金が43万円あったとみえ、毎月1万円を返済しているという書類も見つかりました。
男性には結婚歴がありましたが、離婚後4人の子供を男手一つで育てあげました。
遺体の第一発見者は息子さんでした。
現場には個人の義姉が立ち会いました。その義姉様は周囲から「孤独死だ」と言われることを懸念していました。
アルコール依存による肝硬変で亡くなった男性
いつもの何倍もの臭いを放っている現場で亡くなったのは、ひとり暮らしの52歳男性。死後3か月に発見したのは弟さんでした。
決して音信不通ではなく、たまたま3か月連絡をとっていなかった末の結果でした。
彼には付き合っていた女性がいたのですが、女性はある日突然脳出血で亡くなり、その後彼はお酒に溺れ、心も病んでしまいました。
地方から駆け付けた弟さんは生前の写真を眺め、同伴したお母様は涙ながらに故人の境遇を語っていました。
息子さんは生前「孤独死はしたくない」とお母様に言っていたそうです。
猫カフェとうさぎカフェ
遺品整理人の小島さんは大の動物好き。
休日には猫カフェとうさぎカフェのはしごをしていましたよ。
大変なお仕事を躊躇なくこなしている小島さん。
仕事と休日のオンとオフが上手です。
昨日は日本シリーズ進出をかけた試合だったので、久しぶりに本当に久しぶりに、NHKBSで、野球観戦しました。
日本ハム、残念でした(´;ω;`)ウゥゥ

