数年ぶりの観劇です。
観たのは『奇跡の人』
私は昔、奈良岡朋子さん主演の『奇跡の人』を観ました。
当時とは比べ物にならないほどに舞台の設備がすごく進化しています。
また物語の進め方はすごくスマートでした。
コミカルな場面も多く、高畑充希さんの歌唱力には惚れ惚れしました。
見どころはなんといってもサリヴァン先生とヘレンの体当たりの格闘場面です。
怪我をしないかと、観ているこちらがハラハラしました。
声のこもりが少し気になった役者さんもいらしたのですが、高畑充希さんやヘレンの兄役の須賀健太さんは会場の隅々にまで声がとおり、また早口の台詞も聞き取りやすい。
須賀健太さんがいい味だしているのですよ。
高畑充希さんは、まるで独り芝居かのような、長い長い台詞がたくさんあるのですが、流暢にこなし、映画にテレビに大活躍の女優さんであるのに、いつ練習する暇があるのだろうかとそんなことまで思いを馳せてしまいました。
大道具のセンスもいいし、その運びも素晴らしい。
そして私がとても感心したのは照明。
朝日、夕暮れの日、どれも目を見張る美しさでした。
最後のヘレンの「ウォーター!」の叫びには、涙もろい私はもちろん、会場のあちこちから涙をすする音がしました。
演出の意向だと思うのですが、見せ場であるサリヴァン先生とヘレンの身体をはった格闘場面が、「ガラスの仮面」を思い出させました。
「ガラスの仮面」の劇中劇『奇跡の人』では、姫川歌子と北島マヤ&姫川亜弓のWキャストで演じられるのです。
その姫川歌子と北島マヤの方のふたりの格闘が、今日の高畑充希さんと鈴木梨央さんを思わせた。
観終わった後に妹も同じことを言っていました。
終わった後は、早めの夕飯を食べました。
私は和ステーキ定食です。
妹は鶏南蛮定食。
昼ごはんを食べ損ねてしまいましたので、私は劇が始まる前にビスコをパクッと食べました。
何も食べていない妹は、観ている最中にお腹が何度か鳴っていました(笑)
他の方も何度かお腹が鳴っているのが聞こえました。
12時半開演というのは微妙な時間だったのですよ。
13時開演ならお昼ご飯を食べる時間もあったのでしょうけど。
・・・ところで、『ガラスの仮面』って、いつ完結するのですか?
私が『ガラスの仮面』を読み始めたのは、主人公北島マヤちゃんと同世代の中学生。
でもマヤちゃんの年齢は20代で止まってしまい、私はすでに孫がいてもおかしくない年齢になってしまいました。