Amazonプライムで『異動辞令は音楽隊!』を視聴しました。
主演は阿部寛さん。
ヒロインポジション(?)に清野菜名さん。恋愛要素はないよ。
コメディタッチの物語かと思ったら、違いました。
ここから先ネタバレあります。
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コメディな場面はあるにはあるんですが、阿部ちゃんが水槽に飛び込む場面とか…でも笑えなかった。
なんだか乱暴で。
娘が父親の腕時計踏んづけて壊したり、阿部ちゃんがヒステリー起こして和太鼓で窓ガラス割ったりと、かなりハードなシーンがあります。
阿部ちゃんの母親(倍賞美津子さん演)は認知症なのですが、その母親に阿部ちゃんは怒鳴り散らし、母親の面倒は高校生の娘がみてる?
ヤングケアラー?
いや、娘はバンド組んだりギター買うためにバイトしたりしてるから、母親は昼間どうやって生活しているんだろう。
阿部ちゃんは夜かなり遅く帰宅してるけど。
昼はヘルパーさんがきてるのかな。
母親の認知症はかなり進んでいるけれど、徘徊の心配はないのか?
実際、夜出かけてしまい、阿部ちゃんが探し回り、お母さんがパトカーで送り届けられるというシーンもあった。
…と、私は自分が自宅介護していた経験から、介護の場面に目がいってしまう。
おかあさん、施設入所を考えた方が安全ではないか?
おかあさんは、たまたま来た同僚の春子(清野菜名さん演)をお嫁さんとまちがえて「遅かったじゃないの~お腹すいたぁ」と言います。
阿部ちゃんは2年前に離婚しているのですが、お嫁さんをそんなふうに扱うから離婚になったんでないかい?
で、春子は笑顔で「作りますよ」と言い、夕飯を作り、母親はそれをしれっと食べる。
そのシーンにほっこりした…と、私は思えなかった(笑)
モヤモヤした。
音楽隊の場面と同時に、高齢者を狙った「オレオレ詐欺」「アポ電強盗」の怖さも描いています。
いいなと思ったのは、ドラマーでもある渋川清彦さん。渋川さんの演奏シーンが少なかったのは残念。
そして久しぶりにお見かけした長内美那子さん。現在85歳だって。お美しい…
主人公に共感はできなかった。
予想に反してシリアスな映画でした。
それでも、考えさせられる場面あり、私は面白かったです。
観てよかったです。