王が仁のある政治を行う時に必ず現れるという聖なる獣、麒麟。
応仁の乱後の荒廃した世を立て直し、民を飢えや戦乱の苦しみから解放してくれるのは、誰なのか・・・
そして、麒麟はいつ、来るのか?
引用:NHK公式サイト
来年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」、私はとても楽しみにしています。
明智光秀は大好きな武将だから。
このタイトルに使われている麒麟、動物園にいるキリンではありません。
麒麟は中国で生み出された想像上の動物で、世の中がよく治まっている時にしか姿を現さないと考えられていました。
麒麟ビールに必ず描かれているイラスト、これが中国に出てくる想像上の聖なる獣「麒麟」です。
応仁の乱の後の荒れ果てた世の中を、民を飢餓や戦の苦悩から救ってくれるのは誰なのか、という意味合いから、戦国の世に現れる救世主たる人物の事を、主人公である明智光秀に重ねているのでしょう。
13代将軍足利義輝は、永禄8年(1565年)5月19日の朝、三好長慶の養子義継をかつぐ三好三人衆・松永久秀らの軍勢に室町御所を襲撃され、奮戦の末に討たれました。
弟で奈良興福寺一乗院門跡の覚慶は幽閉されました。
この結果、幕府は将軍不在の状態が3年近く続くことになります。
その頃、織田信長は。
信長は花押に、麒麟の「麟」という文字の草体をもとにした形を使い始め、それは以後亡くなるまでの基本形となっていたというのです。
世の中が良く治まっている時にしか姿を現さないという麒麟の形を花押にするということで、信長は新しい世をめざすという政治理念をこめたのではないかという考えが最近は注目されています。
その信長の思いの背景に、義輝の弑逆事件(しいぎゃくじけん)があったと推定されます。
信長はこの事件を契機として、上洛と天下の統一・支配とをめさすことを決意したのです。
「天下布武」の志をもつ信長を支える立場にあったのが明智光秀です。
光秀が天下に手が届こうとしていた時期はたったの13日間。
百姓たちに慕われ、人徳ある光秀が描いていた「天下統一」はどんな世界だったのでしょうか。
明智光秀の従姉妹であったといわれるのが斎藤道三の娘であり、信長の正室であった帰蝶。
「帰蝶」という名は定かではありません。
「濃姫」という呼ばれ方も史料にはありません。
信長より1歳年下で、かなり若い時期に信長に嫁いでいます。(14歳?)
ただし信長と結婚する前に他家に11歳で嫁いでいたという説あり。
死没年には諸説あります。
物語では「本能寺の変」で信長と共になくなるという説が多いでしょうか。
信長の妻の関する史料は極めて乏しく、その生涯は不明な点がとても多いのです。
『信長公記』は大変価値のある史料ですが、妻に関する記述は輿入れについての短い記載のみです。(輿入れに関してしか記述がないのは、その後離縁したという説、もしくは早世説あり)
あの斎藤道三の娘であり、あの織田信長の妻であり、あの明智光秀の従姉妹である女性。
とても興味あるじゃないですか。
私は幼き日に観た松坂慶子さんの濃姫が印象に残っています。(『国盗り物語』)
『麒麟がくる』代役には貫地谷しほりさん、水川あさみさん、満島ひかりさん・・・などの名前があがったようですが、なんとお若い川口春奈さんが起用になったとのこと。
どれだけ大変なプレッシャーか。
『西郷どん』の南野陽子さん、『いだてん』の三宅弘城さん、ここのところ大河ドラマは代役続きですが。
ごめんなさい、キリンの画像はなかったので・・・
先週、皇居でみかけた白鳥の画像です。
北海道の白鳥より、ちょっとお品がいいかしら。