昨年の夏にNHKEテレで放送したETV特集『反骨の考古学者 ROKUJI』
今年1月に再放送もあったのですが見ていませんでした。
通信制大学の考古学の授業で森本六爾について学びましたので、見たくなりました。
YouTubeで見ることができましたので見てみました。
番組はドキュメンタリータッチでありながら、ハライチ岩井氏が演じる
森本六爾は、日本のその昔、弥生時代に稲作が行われていたことを提唱し、「考古学の鬼」の異名をとった人です。
弥生時代、日本では稲作が行われていた。
今では当たり前の史実を当時は誰も受け入れようとしなかった。
日本には縄文人が住んでいて、そこへ大陸から人がやってきて稲作を伝えた。
その史実を提唱するのは勇気のいることでした。
だって、日本は神様が作った国。
神が天から降りてきて統制した国だったから。
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そして弥生時代に稲作があったことを証明するために研究していきます。
彼は大学を出ているわけではなく、小学校の代用教員をしながら研究を続けます。
わずか32歳。
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ただ、美談だけでは済まされない歴史もあるのです。
「弥生式研究の基礎は山内博士によって固められたと考えられるのであるが、今日においても森本氏の業績として評価されている。」と手厳しい意見をもたくさんあります。
ドラマではこういったことに触れませんでした。
山内清男は1970年に亡くなりましたが、「プライオリティー侵害の指摘と反論」についての問題は、森本が若くして亡くなったため、うやむやになりました。
奥様役の伊藤沙莉さんがとても可愛らしく、落ち着いた声でナレーションも担当されていました。
マイナーなお話を最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。
今日も良い1日になりますように。