先週のNHK『チコちゃんに叱られる!』で、浴衣の歴史に絡ませて、お風呂の歴史について考察していました。
私はお風呂が大好き。
お風呂の歴史、興味深いお話です。
目次
お風呂は家の外にあった
お風呂の歴史をたどると、浴衣の歴史もわかります。
今では、当然お風呂は家の中に存在します。
けれども、その昔…というか、わりと最近まで、日本ではお風呂は家の外にあって、複数の人がシェアして使うものでした。
日本では長い間共用されていたお風呂は、団地の出現とともに、一般家庭に入り込みます。
寒い冬も、雨の日も、いつでも家にいながらにして入浴できます。画期的なシステムとなりました。
参考文献⤵
古代のお風呂事情
もっともっと昔。
古代の日本、お風呂は沐浴スタイルが中心でした。
海や川での沐浴、つまり水浴びでした。
奈良時代に始まったサウナ
この原始的な入浴スタイルが変わったのは奈良時代です。
6世紀に中国から仏教が伝来されると、病気を退け福を招くとされ、身体を温め身を清める入浴がすすめられお寺には敷地内に入浴室が作られました。これが庶民にも広まり、お風呂に入る習慣が広まったのです。
当時のお風呂はお湯に浸かるのではなく、お湯を沸かして、その蒸気を浴室に取り込む蒸し風呂でした。
つまりサウナです。
サウナは熱すぎるので、お風呂の中で湯帷子を着るようになりました。
それが現在の浴衣の原型になりました。
湯帷子は、蒸し風呂に入る時、汗を吸い取り、熱い水蒸気から身体を守る、やけどを防ぐのが目的でした。
帷子とは
- 生糸・麻で作ったひとえものもの。また一般的にひとえもの。
- 几帳・とばりなど、へだてに使った薄い布。
鎌倉時代の銭湯
鎌倉時代になると、浴槽にお湯を張る銭湯の原型が現れたとされています。
そうすると汗はお湯に流れ、やけどの心配がなくなりました。
湯帷子を着てお風呂に入る必要がなくなりました。
室町時代から始まった湯帷子(=浴衣)の使用方法
なので、湯帷子は汗をよく吸い取り風通しが良いという特徴から、室町時代には湯上りに着られるようになりました。
こうして湯帷子は、「ゆかたびら」から「ゆかた」と呼ばれるようになったのです。
漢字も浴衣となりました。
お風呂好きです。
大好きです。
湯上りには、浴衣ではなく、バスローブでだら~~~っとすごしたいです。