北海道の田舎町。
主人の従兄である姉弟はそこで育ちました。
姉は結婚したものの、離婚して娘2人を連れて実家に戻ってきました。
弟は、大学から独り暮らし、その後本州の企業に勤め、時には海外勤務もあり、北海道に戻ってくることはありませんでした。
定年を迎えた現在も、本州で暮らしています。
姉は娘2人が遠い街へ嫁いだ後、年老いた母と2人暮らしでした。
しかしその介護に疲れ果てたのか、時に本州で暮らす弟に「明日こっちに来て。母さんの面倒を見て。私用事あるから。」とたびたび連絡をしてきます。
そのたびに弟夫婦は、北海道の田舎町(片道で1日がつぶれる)へ本州からやってきてお母さんの面倒をみました。
それが何度も何度も繰り返されました。
姉は時に情緒不安定になるのか、弟夫婦に怒鳴り散らしました。
数年後、そんな状況に耐え切れず、弟夫婦は年老いた母を本州に呼び寄せました。
姉は札幌近郊の娘夫婦の家に同居することになりました。
住み慣れた北海道を離れて、弟夫婦の家で晩年を過ごしたお母さんは99歳で亡くなりました。
お母さんにはそれなりの預貯金があったので、姉の希望で遺産の預貯金はすべて姉に渡し、弟は田舎町の古い家だけをもらいました。
お母さんが亡くなり数年たった今でも、遠く離れて暮らす姉弟の関係は決してよくなく、弟は姉の愚痴を今でも親戚にこぼします。
私たちは弟側からしか、この状況を聞いておらず、冷静な叔母ちゃん(義父の妹)は「片方だけの話を聞いて鵜呑みにするわけにはいかないから、私はどっちの味方もしないよ。」と明るく断言😊
さすが叔母ちゃん。
でも介護というのは、時に、兄弟関係を悪くしてしまうものなのだなとつくづく思うのです。
この姉弟の関係、3年半前にブログにした時にはそんな険悪な状況だとは全く知らなかった。
片方の話しか聞いていませんが、遺産である預貯金をすべて姉に渡した弟は潔いとは思う。
田舎の古い家もらっても、なんの資産価値もありませんから。いわゆる負動産です。