私どもは本気になって、めいめいの家の中を整理して、ガラクタなしの家にしましょう。そうしてその次にものの置き場所をきめましょう。どこの家でも大きな家具類は数が少なく、そのあり場所もきまっているのですが、座敷から台所にまで、数多くある小さい家具は、一々きちんと置き場所をきめて、家中の人が、暗闇でも出して来られる、しまわれるというようにしておくことは、容易なことではありません。家人のことごとくが、すべての家具の置き場所を知っているばかりでなく、また何を使っても、用がすんだらもとのところにちゃんとしまっておくという習慣と訓練ができていなくてはなりません。
羽仁もと子著作集9巻『家事家計篇』より
100年近く前に、羽仁もと子はすでに「片づけ」の基本を捉えていました。
おそらく、今の私よりずっと大きな家に住んでいたであろう羽仁もと子が、今の私よりずっと多忙であったろう羽仁もと子が、現代の私の悩みの解決策を提案していました。
私はすべてを引き出しや棚の中にしまい込むことは苦手です。
ショールームにあるような、すっきりとしたキッチンは素敵ですが。

面倒くさがりなので、そういった収納はストレスになるのです。
キッチンがとくにそうです。
すぐに出せる。
使ったらすぐに戻せる。
たまに我が家に来る娘たちや妹がわかりやすい場所を定位置にする。
なので、私がいきついたのは「吊り下げ収納」です。
今私のキッチンで「置き場所が決まっていないモノ」は食品のストック類でしょうか。
引き出しのひとつに詰め込んでいますが、使い勝手がよくありません。
必要以上にストックしないことが大切ですが、賞味期限の長い乾物類などはつい安売りの時に買ってしまい、溜まっていく傾向にあります。
年末には、掃除嫌いの私も多少片付けて掃除をしました。
今のところはそれをキープしています。
今年はそれをずっと持続できるように頑張ります。

