『麒麟がくる』第11回の視聴率は14.3%。前回より少し落としました⤵
でもBSプレミアム放送では5.5%で、同作の最高でした。
私も夕方6時からのBSプレミアムでの「早麒麟」で楽しんでいます。
目次
- 『麒麟がくる』第11回「将軍の涙」のあらすじ
- あいかわらずの竹千代くん、信長ワールド、そして義輝
- 足利義輝の画像
- 向井理氏演じる足利義輝は何歳?
- 将軍足利義輝の敗北と三好長慶の天下統一
- 足利義輝の没落
- 主人公は誰?
『麒麟がくる』第11回「将軍の涙」のあらすじ
ではまた今回もざっとあらすじから。
竹千代と織田信広の人質交換は滞りなく行われる。光秀は、信長夫妻に頼まれて、織田と今川の和議のために奔走する。和議に一役かってくれたのは斎藤高政、土岐頼芸、そして将軍足利義輝であった。
あいかわらずの竹千代くん、信長ワールド、そして義輝
時は天文18(1549)年。
竹千代と織田信広の人質交換が行われました。
番組開始直後から、竹千代くん魅せてくれるわ!
いや、今川義元もいいのですが、子役の力にはかないません。
今回もMVPは竹千代くんか!?
いやいや、信長と帰蝶もいいですよ。
光秀に「織田と今川の和議のキューピットを将軍義輝に頼んでくんね?」と無理難題をふっかける夫婦。
その表情がなんとも憎み切れない可愛いらしさというか。
初恋相手に旦那のピンチを救わせようとする帰蝶、そしてほっぺテカテカの丸顔信長、これは最高ですよ!
ここ、今回のMVPね!・・・と思いきや。
それを最後にもっていってしまったのが将軍足利義輝です。
私は今まで向井理さん、さほど魅力を感じたことはなかったのですが、今回はやられました。
表情をかえないのに、感情が伝わってくる!
足利義輝の画像
足利義輝ってどんな人?
お顔はこんな感じ。Wikipediaより画像をお借りしてきました。
向井理さんに似てる?似てないよね(笑)
この画像はおっさんになってからのお顔でしょ?と思われた方。
足利義輝は生誕天文5(1536)年、死没は永禄8(1565)年。
享年30歳、満でいえば29歳で亡くなっているのです。
ということは、この画像はおそらく20代?
向井理氏演じる足利義輝は何歳?
ちょっと待った!
ドラマ『麒麟がくる』第11回現在、1549年ですよ?いや、途中で1550年になりました。
ってことは、向井理氏、いや足利義輝は現在13歳ですか?14歳?
えぇ、第13代将軍に就任したのは11歳の時ですから!
ドラマですから、そこは深く考えないでおきましょうよ。
『おんな城主 直虎』の阿部サダヲさんだって13歳の竹千代くんを演じていたではありませぬか。岩田琉惺君とはちょっと雰囲気違ったけどね(笑)
だいたい光秀の年齢だって、定かではありませんから。
将軍足利義輝の敗北と三好長慶の天下統一
天文18(1549)年、細川晴元と三好宗三は、将軍足利義輝や近江の六角定頼と同盟し、三好長慶軍と衝突しますが、長慶軍が勝利します。江口の戦い
利義輝・細川晴元・六角定頼陣営は和睦と戦争を繰り返します。
氏綱と晴元は同じ細川家でありながら、敵対していました。
しかし三好長慶は氏綱を細川家の家督の座に就け、晴元と和睦し、半世紀近く分裂していた細川家を統一させる方針を打ち出します。
この三好長慶による天下統一、昨年夏のNHK『歴史ヒストリア』でわかりやすく説明していました。
「てっぺんとりましたぁ~!」by 三好長慶
足利義輝の没落
将軍義輝は、江口の戦い敗退後、京都から近江坂本へ退避しました。
しかし、たびたび長慶との和睦を自ら破って洛中を出奔し、長慶に敵対する行動をとります。
このため、義輝は近江の朽木(滋賀県高島市)に追放されるのです。
この時、長慶は義輝に従う者は公家であっても所領を没収するという強い命令を下します。
この義輝の没落は最終的に永禄元(1558)年までに及びます。
なお、足利義輝と名乗るようになったのは、天文23(1554)年、朽木に滞在中のことです。それまでは足利義藤です。
主人公は誰?
三好長慶は戦国期の室町幕府を掌握しながらも、あくまで室町幕府を滅ぼす気はなく、また朝廷を庇護しました。
足利義輝は、三好氏衰退が見えた時でも討とうとはせずに協調を選び、たくさんの大名の仲介をしています。(今回の今川織田の和議もそのひとつ)
そんな長慶と義輝だから何度も和睦と対峙を繰り返すのですね。
足利義輝と三好長慶が対立してる間に、尾張を統一したのが織田信長。
信長と将軍義輝が顔を合わせるのは永禄2(1559)年ですから、ドラマではまだ10年かかります。
『麒麟がくる』の主人公は、明智光秀なのですが、今のところそれ以外の人物にスポットが当たることが多いですね。
でもそれでこそ歴史ロマン。
一代物の伝記より、私は歴史の流れそのものに興味があるし、マイナー人物大好きなので、1年間楽しませていただきたい。
今回の記事はこちらの本の天野忠幸氏の書を参考にさせていただきました。