NHKの「Dear にっぽん選」を視聴しました。
10月1日㈯の放送は「最期を託し、託されて」
介護業界のお話です。
目次
自分の老後は
私には3人の子供がいます。
しかし将来、子供には迷惑をかけたくないと思っています。
そう思っている人は多いでしょう。
でもそれは可能でしょうか。
家を借りる時も、施設に入所する時も、病院に入院する時も、身元保証人は必要です。
身元保証人はやはり子供にお願いすることになるでしょう。
親族に全く迷惑をかけずに過ごすというのは難しいのです。
緊急搬送でも家族の承諾
私が読んだ松浦晋也著『母さん、ごめん。2』では、認知症のお母様はグループホームに入所されますが、身体の具合が悪くなると「緊急搬送しますか?」とスタッフから松浦さんに連絡が入ります。
緊急搬送を要する事態であれば一刻を争うと思うのですが、それでも介護施設のスタッフの一存では行動できないのですね。
『母さん、ごめん。2』では何度も緊急搬送の場面があります。
施設に入所する時はもちろん、入所してからも子供に迷惑をかけることになります。
「きずなの会」
名古屋にあるNPO「きずなの会」には、24時間365日、身寄りのない人から電話が寄せられます。
現在1000人いる会員は高齢者だけでなく年齢もさまざま。
会員はこの10年で2倍に増えたそうです。
およそ30人のスタッフが、入院する際の身元保証から日常の生活支援・葬儀や火葬など「最期」まで寄り添い奔走しています。
「きずなの会」の仕事
「きずなの会」では会員さんの入所時、入院時の身元保証人や入所中入院中の生活支援ケアも請け負います。
会員からの預託金を元に会員さんの最期を支援します。
身寄りがいても絶縁状態であったり、迷惑をかけたくないという本人の希望に沿うためです。
スタッフさんは、
認知症による行動で施設にいられなくなった方の新しい施設を世話したり、
入院中の会員さんの衣類を用意してあげたり、
独り暮らしの会員さんのために生活の手伝いをしてあげたり(番組では新しい電子レンジでブレーカーが落ちた後の普及や電力会社への連絡などを担っていた)、
時には音信不通になっているお兄さんを探してあげたりとか、
探し当てたお兄さんは残念ながら数か月前に亡くなっていたそうです。しかしお兄さんの娘さんとの再会が果たせました。
とにかく親身に世話をしてくれます。
時には、独り暮らしの会員さんが自宅でなくなっていたと警察から連絡があることも。その後の葬儀や片付けもすべて請け負います。スタッフさんが喪主を務められました。
NPOでは半年に一度納骨式を行います。
半年で92人もの会員さんが亡くなり、また新たな会員さんが入会されます。
50代の新しい会員さんの姿に、「あぁ、こんなお若い方でも将来を見据えて、入会するんだ。」と考えさせられました。
費用は
これだけ親身になってくれる「きずなの会」は全国にあります。
費用が気になったので調べたのですが、想像していたよりずっと安価でした。
私の思い
お願いです、どうかこういった場所で働いているスタッフさんに、十分な報酬がいきますように、政治家の方は尽力してください。
少子化の時代、これからますます需要があるかと思われます。
我が母がショートステイから戻ってくる
ハナさ~ん。
母のベッドで爆睡しているハナさ~ん。
おばあちゃんが、ショートステイから戻ってきましたよ。
場所をあけてくださ~い。
ここのところ、身体機能も認知機能もぐっと低下してしまった母。
1週間のショートステイは心配でしたが、どうやら私のことは覚えていてくれてホッとしました。
施設でも食欲はあまりなく、呑み込みが悪くなっていたそうです。
2か月前のショートステイの時より様子がかなり変わりましたねと、スタッフさんに言われました。
ショートステイの帰りに、かかりつけのお医者さんにも相談してきました。
栄養状態などは、今のところ大丈夫なので、しばらくは自宅で母の好きな物を食べさせながら、様子を見ていきます。
Dear にっぽん選「最期を託し、託されて」はNHK+で10月8日㈯午前10:29まで配信されます。