朝ドラ100回記念ということで、制作側の力の入れようはよくわかったのですが、評価は賛否両論といったところでしょうか。
でも北海道が舞台ということで、私はこのブログで何度も取り上げさせていただきました。
北海道が舞台のシーンは良かったけれど、主人公なつがアニメーターを目指して上京し、舞台が東京になってから徐々に評価が低くなり、視聴をやめる方も多かったようです。
妹も先月から、視聴をやめたと言っています。
私は1話も逃さずに視聴しました。
そんな私が選んだ名場面3つを紹介します。
目次
第3位 「お茶がほしい・・・」
まだ放送が始まったばかりの4月だったと思います。
草刈正雄さん演じる泰樹さんが意地を張って、夕飯を食べずに自分の部屋に引きこもり、お饅頭を食べながら「お茶がほしい・・・」と呟くのです。
それがなんともほっこりとした良い姿で、私は声を出して大笑いしてしまいました。
「お茶がほしい・・・」を2度繰り返すのですが、これは草刈正雄さんのアドリブであったと先日の「あさイチ」で打ち明けられていました。
「お茶がほしい・・・」と言った後、いつまでもカットの声がかからないので、もう1度「お茶がほしい・・・」とリピートしたそうです。
第2位 天陽が亡くなった後、土に寝転び空を仰ぐ大原櫻子さん
吉沢亮さん演じる山田天陽が亡くなり、その妻靖枝がじゃがいも畑に寝転がって夫を失った悲しみと戦っていると泰樹さんがやってきて「天陽はここにおる」と、靖枝の心に寄り添うのです。
草刈正雄さん、ここでも良い演技をされていますね。
昨日と今日の放送にも靖枝さんは、農作業をしている姿が放送されましたが、演じる大原櫻子さん、日焼けしたメークにほっかぶりと割烹着スモックの農作業スタイルがとても素敵です。
松嶋菜々子さんより、北乃きいさんより、1番大原櫻子さんが北海道十勝の大地に生きる女性の姿に近かった。
大原櫻子さんのテカテカほっぺのアップの後に、メークばっちり色白の広瀬すずさんのアップが映し出されると私は反発さえ覚えてしまった(笑)
天陽くんとなつの初恋話しのしつこさに私はうんざりしていました。
なぜ六花亭、いえ、雪月の包装紙に天陽が描いた女の子が「なつ」だと思うの?みんなおかしくない?
天陽くんの下の子は女の子でした。
普通なら、描かれた女の子は天陽の子供だと思うですけど。
天陽くんのモデルとなった画家神田日勝の娘さんは、画家の神田絵里子さんです。風景画が得意で、北海道鹿追町(しかおいちょう)に在住。道内で個展などを開いてご活躍です。
第1位 照男兄ちゃんの砂良さんへのプロポーズ
真面目で、無口で。ちょっと薄いキャラだった照男兄ちゃん。
そんな照男兄ちゃんが北乃きいさん演じる砂良さんにひと目惚れして、鮭を差し出して、プロポーズするシーンが私はとても好きでした。
奥手の照男兄ちゃんの恋心のために、天陽くんと菊介さんが協力してくれたのも良かった。
雪次郎が夕見子にプロポーズする「あんバタ婚」も好きでしたが、あまり目立つことのない照男兄ちゃんの一世一代の場面はとても素敵でした。
演じる清原翔さんはこれからますます活躍される俳優さんになりそうですね。
イケメン多すぎでお腹いっぱいの『なつぞら』でしたが、私はこの清原翔さんが1番好きでしたよ。
気がつけば、広瀬すずさんは・・・?
他には妹の千遥が料理をとおして、亡き父の味を再現させながら、昔に思いを馳せる場面も好きでした。
ただ、演出のせいなのか、あまりに千遥の表情が暗くて残念でしたので、ランク外です。
思えば、私の選んだ名場面には、主役の広瀬すずさんの場面がない(笑)
北海道のシーンで、颯爽と馬に乗る姿が素敵だった広瀬すずさん。
でもあまりに美形すぎて、北海道の酪農家のイメージにそぐわなかったかな。
前髪長すぎで、徹夜明けのはずなのにバッチリメークで、原色の派手な服もイヤリングもとても似合っていた広瀬すずさん。
ドラマ後半は、いつも命令口調で怒ったような表情だった広瀬すずさん・・・いえ、奥原なつ。
登場人物みんなが「なっちゃん」「なっちゃん」って持ち上げるたびに、視聴者は夕見子演じる福地桃子さんだったり、千遥演じる清原果耶さんだったりを応援したくなりました。
それでも、広瀬すずさんは美貌だけではなく、演技もとても上手だと私は思う。
美人すぎる女優さんって、実力がなかなか評価されにくいですね。
ここ数年のNHK朝ドラ
「わろてんか」は、吉本興業の創業者という、よく知られた人物が主人公でしたが、半生を演じる葵わかなさんはあまりに若く、経験不足でした。松坂桃李さん然り。同じ物語でも尾野真千子さんが主役だったら、違った出来になっていたと思う。これ、同じ大阪制作の「べっぴんさん」にも同じことがいえる。
「半分、青い」は、私が大好きだったくらもちふさこ氏の漫画が出てくるということで楽しみにしていました。主人公の破天荒な性格はともかく、幼馴染の佐藤健さんとの不倫ぎりぎり恋愛は、観ていて気持ちの良いものではなかった。トヨエツさんが中心となった漫画家修業時代の物語はとても良かったのに。
「まんぷく」安藤サクラさんが存在感ありすぎた(笑) そのオーバーアクションの演技は映画なら良いけど、毎朝観るにはキツかった。でも物語そのものは好きでした。松坂慶子さんもすごく良かったし。馬に乗った歯医者さん(史実どおりだそうです)や塩メンなど他の脇のキャラも面白かった。
これからの朝ドラ
朝ドラ、1作目の頃とはテレビの在り方も変わってきています。
視聴率そのものが指針になる時代ではなくなってるような気がするのです。
朝ドラに限らず、視聴率がさほどではなくても良質のドラマはたくさんありますから、制作する側もそういったドラマを作ってくだされば、スポンサーもイメージアップに繋がり、納得してくれると思うのですが。
視聴率があまりに低いとCMも観てくれていないという結論に直結する時代ではないのかもしれません。
録画やネット配信ということを考えると。
朝ドラ、次回作は『スカーレット』
脚本の水橋文美江氏は石川県金沢市出身、私の同級生の妹さんです。