築40年以上のマンションは全国で100万個以上。それは全国のマンションの20%近くになります。
天井や壁の劣化、排水管の破損など、マンションの老朽化が問題になってきています。
そしてマンションに住む住民の高齢化も問題です。
目次
住居すごろく
昔の意識として、賃貸アパート→賃貸マンション→分譲マンション→分譲戸建てという「住居すごろく」がありました。
しかし、世の中は変わりました。
今は分譲マンションが「終の棲家」になっている場合が多いのです。
私も賃貸アパートから結婚生活が始まり、その後分譲マンション→分譲戸建て、そして今現在分譲マンション(母の所有ですが、いずれ私のモノになる?w)です。
私が住んでいるマンションは、両親が新築で購入し、現在築20年ほどです。
建物の老朽化
分譲マンションでは修繕積立金をしていますね。
しかしそれでまかなえないほどに、マンションの老朽化が進んでいたりします。
高度成長期時代から建ち始めたマンション。
当時は管理組合のないマンションすらあったのです。
住民の高齢化
建物の老朽化に加えて問題なのが住民の高齢化です。
認知症の住民も増え、中にはゴミだらけの部屋が発生することもあります。
親族が久しぶりに訪れて、そのゴミだらけの部屋の深刻さに気がつくこともあります。
認知症が始まると、ゴミの分別がわからず、ゴミを出すことができなくなってしまったり。
また外から見えにくいオートロックのマンションは独居老人に福祉の支援が届きにくい場合もあります。
自分は大丈夫?
「老朽化」と「高齢化」
マンションの2つの老いに関して、大丈夫でしょうか。
以下の項目でチェックが入る場合は要注意です。
- マンション内に立ち話できる知人が2名以下である
- 総会に出たことがない
- ゴミ置き場に未分別ゴミが多量におかれている
- 郵便受けや玄関ドア前に表札がない住戸が多い
- 「管理会社がやっているから大丈夫」
- 今のマンションに長く住むと思っていない
- 積立金の額を知らない
- 駐車場に車がほとんど止まっていない
マンション内に立ち話できる人が何人いるかって?
あいさつ程度ではなく立ち話できる人です。それはお友達じゃなくていいんです。なので気が合うとか合わないは問題ではありません。
また、管理会社はあくまでもサポートで、管理組合が大切になってきます。営利目的である管理会社が撤退する可能性があるので、管理会社があるからといって安心できません。
マンションの終活
マンションは築30年を過ぎたあたりから、設備の老朽化が気になりだします。
中には解体を視野にいれた「マンションの終活」を考えている建物もあります。
「目安は築60年…解体か?立て直しか?」といった未来を考えると計画がたちやすくなります。
そしてマンション住人の交流会などを開くことによって、福祉との連携が生まれます。外からのサポートが期待できます。
交流会は、お友達を作るコミュニティの場でなくてもいい、意見を言い合える場が必要なのだといいます。
その場で、マンション生活をよりよくするために、マンションの終活についても話し合えるわけです。
しかし、未来への不安は消えないよなぁ…と思う私でした。
クローズアップ現代「老いるマンション」は、NHK+で10月25日㈫午後7時57分まで視聴することができます。