身寄りのない高齢者が家を借りるのは難しい…という話をよく聞きます。
孤独死などの懸念から、ひとり暮らしの高齢者に家を貸したくないという大家さんが7割ちかくいるのです。
2025年現在815万人いるひとり暮らしの高齢者ですが、2040年には1千万人を超えるだろうと言われています。
この問題について、10月11日㈯のNHK『おはよう日本』で取り上げていました。
番組に出演した70代の高齢者は、会社退職とともに会社の寮を出なくてはならないのですが、ひとり暮らしの高齢者ということで住まいがなかなか決まりませんでした。
寮の退去期限がきたために、2週間車中泊をしたといいます。
その後都内のアパートを見つけることができたのは居住支援法人のおかげでした。
居住支援法人では、住宅情報の提供や相談、見守りなどの生活支援をおこなっています。
また大家さんである出演者は、身寄りのない高齢者に部屋を貸したために大変な思いをしたことがありました。
その高齢者は病院で亡くなりましたが、家の遺された家財道具などの処分を大家さんに一任されたために時間がかかり、膨大な手間とコストがかかったのです。
男性の部屋を次の人に貸すことができたのは8か月後でした。
その後この大家さんも居住支援法人に助けられて、現在も高齢者の方に部屋を貸しているそうです。
居住支援法人では、センサーなどで見守りを行い、退去の時の家財道具の撤去などを手伝い、また必要に応じて必要な福祉サービスを紹介したりと、大家さんの不安を解消してくれます。
居住支援サポート受けている住宅はまだ少なく、今後どのように増やしていくかは課題です。
こういった居住支援サポートは事業としては赤字で、今後人件費などで国の補助が必要になってくるでしょう。

北海道にある我が家の賃貸物件、びっくりするくらいの安いお家賃で高齢者ひとり暮らしの方にも住んでいただいています。

田舎ですから、近所づきあいもあり、近所中で見守りサポートをしているようなものです。
そんな地でも数年前義父が自宅で転倒して、数日間動けないままで過ごしたことがあり、発見にいち早く気がついたのは新聞配達の方でした。

