名古屋に住む従姉から、母あてにプレゼントが届きました。
母の故郷の郷土品、有松絞りの小物です。
母は有松絞りの雑貨が大好きです。
「これはかのこ、これは巻き上げ絞りね。」と嬉しそうに手に取っています。
高価な品をありがとうございます。
母はよほどうれしかったのでしょう。
しばらく眺めていました。
いつの間にか寝ちゃいましたけど。
ちょうど1年前、昨年の3月2日放送のNHK『鶴瓶の家族に乾杯』で愛知県の知多市が紹介されました。
番組の最後の方で、北海道から知多市に移住してきた女性が名鉄本線有松駅の近くで働いているという話になり、鶴瓶さんとその女性が有松の町まで出向くのです。番組は知多市の紹介のはずなのに、完全に外れて名古屋市の有松が紹介されます。
有松は伝統的な街並みが保存されている町です。たまたま出会った有松絞りの着物を着こなす熟女(シニア?)が有松絞りを扱っている「有松絞商事」の社長さんだというハプニングにびっくりです。
その番組を私は再放送で録画し、今でも母は何回も何十回も再生し、懐かしそうに有松の町を見ていますよ。
従姉が送ってくれた雑貨の中には、美しい有松絞りのマスクもたくさん入っていました。
不織布マスクを下につけられるタイプもあります。
たくさんあるので、私と妹も1つずつもらっちゃおっと!
おかあさん、大好きな雑貨は来月ショートスティに行く時に持っていこうね。
早速名前つけをしよう。
母は有松で過ごしていた数十年間より、その後北陸で過ごしていた時期の方が長いのですが、北陸での暮らしはほとんど忘れてしまい、いつも懐かしく話すのは名古屋の有松での暮らし。
私は名古屋で生まれて、北陸で育ち、長く北海道で暮らし、今また別の地で暮らしているけれど、晩年に思い出すのはどこの土地だろうか。