母が亡くなったのは2年前です。
葬儀が行われたのは、亡くなってから1週間経った9月25日。
2年前の今日です。
火葬場の順番待ちで、亡くなってから葬儀までかなり日が経ってしまいました。
お通夜は執り行わず、1日葬でした。

今朝のNHKニュース『おはよう日本』で、「葬儀代が高すぎる」について取り上げていました。
「葬儀代が高すぎる」など、葬儀サービスをめぐる相談件数は年々増える傾向にあり、2024年では過去最多の978件。
目次
不必要なサービスが付加された女性
番組で登場してた60代の女性は、お父様を亡くされました。
発熱で入院していましたが、容態が急変したのです。
大慌てで葬儀のプランなどを検索した結果「約65万円の家族葬プラン」というのが目にとまりました。
プランには「ひつぎ」「骨壺」「祭壇」など一式が含まれていると明記されています。
葬儀会社に連絡すると、葬儀費用の話なくその日のうちに遺体を搬送、斎場も抑えたと連絡がありました。
しかし3日後、提示された見積りは家族葬1日で224万円。見積りには祭壇オプションとして思い出パネルやメモリアルスクリーンなど、頼んだ覚えのないサービスがいくつも含まれていました。
「これは必要ない」と申し出るも、「式の進行に欠かせない」と言われてしまいます。
結局、家族と相談して別の葬儀会社に依頼します。費用は100万円余りに減りました。
老舗の葬儀会社のスタッフさんに最初の見積もりをチェックしてもらうと「市営の祭壇の無料貸し出しがあるにも関わらず44万円の追加がある」「基本プランに入っているはずなのに骨壺がアップグレードされている」などの違和感を感じると指摘されます。
承諾書に勝手にサインされた男性
葬儀に関わる書面に勝手に署名される悪質なケースもあります。
奥様を亡くされた男性は、葬儀が終わってから明細を確認すると見覚えのない依頼書が出てきます。
遺体を保全し生前の状態に近づける「エンバーミング依頼書」に、男性の名前や住所が男性の筆跡ではない字体でサインされていたのです。
事前に22万円かかるという説明は受けていたものの、「腐敗防止のため血液・排泄物の排出するための小切開を行う」などの詳細は知らなかったそうです。遺体に傷をつける行為と知っていれば承諾しなかったと男性は後悔しています。
番組で確認したところ、書類には葬儀会社の担当者が自らサインしたと認めています。

葬儀会社の提案営業
コロナ禍で参列人数が減る中、営業の在り方が大きく変化したそうです。
参列者の人数かけるいくつという掛け算の方式から、亡くなった方ひとりに対するサービスを拡充している方式に変わったのです。
それが「提案営業」と言われるものですが、本当に必要なものを提案されているかどうかが問題なのです。
葬儀業界の現実
地域で長年密着して丁寧に対応している葬儀会社とそうでない葬儀会社とでは違いがあります。
どんな事業者がいるかがまったく把握できていない現状であると全日本葬祭業協同組合連合会では「新規参入が相次ぐ葬儀業界」に危機感を強めています。
葬儀業界というのは
- 開業にあたり行政による許許可必要なし
- 事業者を直接規制する法律なし
という現実に驚いてしまいます。
厚生労働省では事業者の実態調査を実施するとともにルール作成を検討しているそうです。
私の両親は家族葬だった
私の父が亡くなったのは14年前で、初めての身近な葬儀に私達姉妹は言われるがままに、手続きをして費用を支払いました。
2年前の母の葬儀費用は、「家族葬」&「1日葬」で950,400円。お布施などは別途かかりますから、総額は100万円をはるかに超えます。
義父母は親戚多くて、田舎の葬儀なので…
今年の夏、北海道の田舎で行われた義父の葬儀は家族葬ではなく、親戚も呼びました。
食事の費用などもかかったため1,523,184円でした。
2022年に行われた義母の葬儀も同じ葬儀屋さんにお願いしましたが、費用は1,365,671円。値上がりしましたね(^^;
上記にはいずれも、お布施や戒名のための料金は含まれていません。
田舎の葬儀、都会の小さな葬儀よりはお金がかかりましたが、お願いした業者さんは信頼できる業者さんで、安くはありませんが、担当者さんには大変よくしてもらったので、かかった料金以上に感謝しています。
義父の葬儀費用を業者さんに支払う時、主人が担当さんに「前回(義母の時)もこのくらいの費用でしたっけ?」と質問しました。
担当さんはしれっと「そうですよ。」と答えたのですが。
小賢しい私は素早くスマホで自分のブログをチェックして「いえ、義母の時より15万円高いですね。」と突っ込みました。
「何でも値上がりしていますから仕方ないですよね…」と自らちゃんとフォローした私なのでした。

